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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
179/312

3-2 ナヤカの異名を知る者

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 ギーツが微笑った。

「視野が狭まってるぜ、調制士殿。人は苦しい時ほど心持ちは楽にしておかないとな。事態を把握し損ねる」

「分かってるわよ、それぐらい」

 不服そうな表情をリアはした。常日頃心がけている事柄の一つだったからだ。

「なら、ひとまずおまえさんの説は引っ込めな。意地を張る必要もないだろ?」

 リアは息を抜いた。分の悪さを素直に認めていた。その代わり、気持ちは楽になった。求法院との全面戦争は避けられそうだった。

「…じゃあ、誰だろ?」

 アルが呟いた。四人の疑問を代弁した言葉だった。

「…分からんな。だが、おれはナヤカの異名を知っているやつだと思ってる」

「どうして?」

「リアが最初に狙われたからだ」

 目線を寄こしたギーツに、リアは凶悪さを滲ませた笑みを向けた。

「あたしが一番弱いって思われたわけだ。…ナメられたものね」

「そう怒りなさんな。敵はおまえさんを弱いと考えたわけじゃない。ナヤカを恐れたんだ」

「同じことよ」

 リアはナヤカを見やった。全員の目がナヤカに集まった。

 ナヤカの異名を知っている…。それは、誰だ?

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