表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
176/312

2-30 求法院の全てが敵だとしたら?

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 それならば全てが説明できる。捕らえた胞奇子と調制士の名を教えないことも、文礼員シャスカ・アレストについての追及をかわすことも、襲撃のついてのおざなりな対応も。

 改めて考えてみれば、襲撃の相手を男性種としたのは確かに思い込みで、姿は確認していない。宿泊棟で思い浮かべたように相手はシャスカだったのかもしれない。

 そして、シャスカを追跡しようとしたリアを止めたのも、スティアータが救援の手を差し伸べたのだとすれば理解可能だ。高硬度セラミデラ製の希少で高価な仮面も求法院が黒幕なら容易に調達できる。

 理由は分からない。でも、院長を始めとする求法院の全てが敵だとしたら?

 想像はリアを絶望的な気分に落とし込んだ。正体も判明していない敵だけでなく、仲間以外の何もかもを相手に闘わねばならない。王選びは始まったばかりで、リアたち四人は求法院の中で生活しているのだ。相手はいつでも好きな時に攻撃を仕掛けることができる。最終試練を待つまでもなく、嬲り殺されるのが落ちだった。全身が冷たくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ