表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
175/312

2-29 恐ろしい想像

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 途中で文礼室の前を通りがかった。

「結局、教えてもらえなかったね」

 アルが言った。リアも窓口を見やる。

「しょうがないわ。まさか力ずくってわけにもいかないし」

 アルが口にしたのは戦闘に加わっていた文礼員のことだった。捕縛された胞奇子と調制士について詰所でリアが尋ねても調査中を理由に名前さえ教えてはもらえなかった。戦闘の抗議かたがた聞き込みにいった文礼室でも文礼員のことは分からなかった。わずかにシャスカ・アレストという名前と所在が不明となっている事実が判明しただけだ。真相を追及するリアの声は『後日の報告』の一言でかき消されていた。

 きっと、永遠に来ない『後日』に違いない。

 自室での襲撃をリアは思い出していた。求法院の対応の素っ気なさは見事なものだ。

 もし、求法院が主導してるなら来るわけないけど―

 軽い気持ちで思い浮かべた言葉にリアは足を止めた。

 …求法院が、…主導?

 恐ろしい想像に突き当たっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ