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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
150/312

2-4 殺人姫(さつじんき)

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「わたくしのことは放っておかれた方がよいのではありませんか?」

 ナヤカの声にリアは瞬間、視線を向けた。

「そうはいかないわ。アルのやられた分を返しておかないと気が済まないもの。あんたこそ厄介事はあたしに押しつけて楽すれば?」

「そうは参りません。この方たちはわたくしに用があるのです。たとえ望まぬ客であっても放っておくわけにはいきません」

 リアは、ナヤカの言い様にふと笑った。

 この娘は殺人姫さつじんきのくせに妙なところで律儀だ。

「だったら、マリュールの出方を見てて。成り行き次第であんたの力を借りるわ」

「…分かりました」

 ナヤカはリアの隣でグナエグのパートナーを見守った。

 グナエグとヴァン・キ・ラーゴの戦闘は激しく続いている。リアは一人と一体の攻防に注意を払いつつ、マリュールに目をやった。

 アルの話では大きな泡を吐いたそうだけど…。どんな性質かが分からない。

 思案するリアの視線の先でマリュールが大きく口を開けた。

 仰向けた顔から半透明の泡が吐き出され、徐々に大きさを増していく。膨張した泡は移動しつつ空中で融合し、巨大な泡に変貌した。人の背丈の三倍はある。泡がグナエグとヴァン・キ・ラーゴの闘争の場に迫った。

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