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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
142/312

1-17 楽しいという価値観

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 問われたリアは眉をひそめた。ギーツの理屈はとてもよく分かるような気もしたし、同時に言いくるめられているような不安定な気分ももたらした。リアはわざとらしく首をかしげてみせた。

「あなたの言ってることは、何だかよく分からないわ」

「それでいいさ。無理に分かろうとする必要はない。暇があったら考えてみてくれりゃいいし、何だったら忘れてくれてもいい。深刻になると楽しくないからな」

 楽しいという言葉にリアは引っかかった。楽しいという言葉はギーツにとって重要なもののようだった。以前にも聞いた。

「楽しい、ってそんなに重要なことかしら?」

「無論さ。この世に生まれた人間は死ぬまでは生きなきゃならない。どうせ生きるなら楽しく生きなきゃ意味がないだろ?」

「あたしはそうは思わないけど」

「? なぜだ?」

 問われたリアは、生きる意味についての自分の考えを語った。ギーツが小さく二度うなずいた。

「なるほどな。おまえさんの考えはよく分かるぜ。だが、おまえさんだって、どうせ力を使って生きるなら楽しい方がいいだろう?」

「そりゃあ…まあ…、そうね」

 淀みながらもリアは肯定した。

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