表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
133/312

1-8 グナエグVS.アル

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「離れないで」

 アルはナヤカに静かに指示を出すと光球を展開した。突き出した手の平から光が広がり、曲面を描きならアルとナヤカを包んだ。

 突き出された獣人の炎の爪が光球とぶつかった。衝撃音が響いた。

「!?」

 炎で象られた獣人の面が歪んだ。衝撃音は打撃の凄まじさを物語っていた。にもかかわらず、光球は破壊されてはいなかった。位置まで変わっていない。 

 グナエグは手による打撃を繰り返し、効果がないと知ると足を使った。足刀での攻撃が無効に終わると光球に腕を回して持ち上げた。

「!?」

 姿勢の変化に驚いたナヤカはすぐに気づいた。体が重力に逆らっていた。立った姿勢のまま斜めになっているのに下に落ちない。しかも、体は微妙に重くなりながらも動かせた。ナヤカは不思議な感覚を味わっていた。

 頭上高く掲げられた光球の中で、アルとナヤカは横倒しになった。光に支えられ、下方には落ちずに済んでいる。前方からはマリュールの吐き出した泡が緩慢に迫っていた。

 グナエグが光球を泡に向かって投げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ