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魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
108/312

3-16 異名の由来

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 …何てやつ。確実に自分の運命を左右する相手を見た目で選ぶなんて。

 信じられない思いがした。

「…異名のことは聞いてたわけね?」

 気を取り直して訊いてみた。

「まあな。男に生まれていればうんぬんのところが初耳だっただけだ。必要なことしかしゃべらないんでね、こいつは」

「…まあ、そうでしょうね」

 気が抜けたように肩を落とすと、リアは椅子を起こして座り直した。

 アルが気軽な一言を洩らした。

「でも、どうして空姫からひめなんて呼ばれてるの?」

 瞬間、テーブルの空気が張り詰め、走って過ぎた。リアが鼻を鳴らした。

「どうせ、喜怒哀楽が少ないからでしょ」

 ナヤカが頷いた。

「あ、そうなんだ」

 アルは素直に納得したようだった。

 確かにナヤカは美しい外見をしていた。そして、人形のように表情がなく、内奥に意思が感じられなかった。まさに空っぽな感じだ。異名の由来の一つとしては相応しかった。他の理由もリアは知っていたが、敢えて口にしなかった。

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