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魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
105/312

3-13 その欲望を信じましょ

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「いいわ。あなたじゃなく、美しいものを追い求めるその欲望を信じましょ」

「感謝する。改めて自己紹介だ。おれはギーツ・バルファイク、こいつはナヤカ・エジェイルだ。どっちも名前をそのまま呼んでくれ」

「ぼくはアルカシャ・クルグ。アルでいいよ」

「リーゼリア・バザム。…しょうがないから、リアでいいわ」

 リアは不承不承という気配を隠さずに言った。

「せっかくの壮大なイベントだ。楽しくやろう。物事を楽しむのに過度の争いは無用だ」

 ギーツが言うとナヤカが無言で袖を二度引いた。

「心配するな、ナヤカ。魔王になるのは、このおれだ」

 ギーツは、ナヤカの手を両手で包み込むように握ると目を見つめた。

「魔王の座を譲る気がないってところも本当のようね」

「無論だ」

 ギーツが笑う。ナヤカの手を開放して思いついたように言った。

「ちなみに、こいつはクランゼールの統主の娘で―」

 ギーツの言葉を聞いた瞬間、リアの中で思考の断片がつながった。衝動的に立ち上がっていた。金属製の椅子が仕切りに倒れ込み、硬い音を立てた。

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