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2002年12月-2

2002年12月11日(水)

 ヒゲを剃って、髪を切った。

 美容院に行くのは、実に5ヶ月ぶりだった。

 担当の美容師さんに会うのも、実に久しぶりだ。

 いっぱい、話をした。

 自分の病気の事も話した。

 それで、人生観についての話になった。

 オレが想像してた以上に、美容師さんは人生についてよく考えていた。

 なんだか、楽しかった。

 ある程度の時間を費やして、自分の人生を熟考した人と話すのは、とても勉強になる。

 人間として深い人に、その人の人生観を聞くのは、とても楽しい。

 自分の意見と相手の意見をぶつけ合って、そこから得られるものは、とても素晴らしいと思う。

 いい人に出会えて良かった。



2002年12月14日(土)

 大阪の友達が、オレを題材にして曲を作った。しみじみ嬉しかった。

 ライブでその曲を聞いた。

 なんだか、「恐れていないで外に飛び出せ!」みたいなメッセージを受け取ったような気がする。

 音楽を通して、自分の言いたい事、伝えたい事、表現したい事を人々に発信していけるのは、なんて幸せなことだろう、と思った。

 そういう事ができる彼が羨ましかった。

 自分は、自分には、せいぜい文を書くことぐらいしか出来ないけど、それを通して自分のメッセージを伝える事が出来たらいいな。って思った。



2002年12月16日(月)

 今日、寺山修司の書いた文に出会った。

 心が揺さぶられた。

「ことばには重さはないけど、愛には重さがあるのです」

「思い出さないでほしいのです 思い出されるためには

忘れられなければならないのが いやなのです」

 その他様々な名言が、僕の心を静かに打った。

 寺山修司はいい。

 中原中也もいい。



2002年12月17日(火)

 神よ私をお憐れみ下さい!


 私は弱いので、

 悲しみに出逢ふごとに自分が支へきれずに、

 生活を言葉に換へてしまいます。

 そして堅くなりすぎるか

 自堕落になりすぎるかしなければ、

 自分を保つすべがないやうな破目になります。


 神よ私をお憐れみ下さい!


 この私の弱い骨を、暖かいトレモロで満たして下さい。

 ああ神よ、私が先づ自分自身であれるやう

 日光と仕事とをお与へ下さい!


 「寒い夜の自画像 3」/中原中也



2002年12月21日(土)

「自分のやった事には、責任を持とう」と思った。

 オレは将来大した人物にはなれないだろうし、大した事は出来ないだろうって思う。

 でも、ちっちゃなことでも、自分の裁量で行って、人から口出しされずに自分の力でやり遂げて、それで、自分のしたことにはちゃんと責任を持とう。

 でないと、どんどん自分がカッコ悪くなる。どんどん自分の事が嫌いになる。

 だから、オレは自分の行動には責任を持つ。たとえどんな小さな事でも。




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