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2002年9月-2

2002/09/21(土)

 薬のせいかちょっと気分が良かった。

 でも、あの体が火照って頭がドクドクいう症状はまだ出る。

 どうやら3種類ぐらいのレベルがあるらしくて、ちょっとフラフラして頭がボンヤリするのと、息が荒くなって頭がドクドクするのと、もう目の前が真っ暗になって吐き気が絶え間なく襲うのがある。

 でも今日は、そんなにきつくなかった。休日だからかもしれない。



2002/09/22(日)

 彼女が来た。

 オレのことを心配して、いっぱい食べ物とかを持ってきてくれた。

 シチューを作るとかで、一緒に買い物に行った。今日はなんだか少し気分がいいので、一緒に散歩した。

 楽しいんだけど、頭にモヤがかかっているようで、なんだかダイレクトに伝わってこなかった。

 シチューを食べた。美味しかった。でも、あんまり欲しくなかった。最近食欲なんてないのだ。

 彼女といろんな話をした。オレが高校生の時の話とかだ。最近は昔の事ばかり思い出す。

 彼女はオレの実家の番号を知りたがった。きっと実家に連絡を入れるに違いない。心配をかけるので親に知らせたくなかった。

 でも結局、何かあった時しかかけないという条件で教えた。

 彼女は結局9時半までいた。いつもよりかなり遅いから、オレのことを心配してくれてるんだろう。

 ありがとう。

 こんな彼氏でごめんね。



2002/09/23(月)

 マンガを読んでいたら細くて透明な結晶みたいな絵があった。

 それを見たら学校の事を思い出した。

 辛かった。

 中くらいの症状が頻繁に襲ってきた。

 ゼエゼエハアハア言いながら耐えた。

 それが収まると今度は心が辛くなった。

 雨のような、小雨のような無数の細い針で、全身を細かに貫いて欲しかった。

 もしくは、ショットガンみたいなので、体を数回に分けて吹き飛ばして欲しかった。

 この世界から居なくなりたかった。

 自分という存在を、人々の記憶から、歴史から、全てから消し去りたかった。

 でも、できなかった。

 やっぱり、できなかった。



2002/09/24(火)

 朝、幻聴らしきものが聞こえた。

 灰皿が回っている時のカラン・・・カラン・・・カラン・・カラ・・カラ・カラカラカラカラっていう音。これが右耳で聞こえた。

 その後は今度は左耳で鈴の音が聞こえた。

 どこにも回っている灰皿なんてないし、鈴なんてないのに。

 なんだかすごく怖くなった。

 でも、家にいる間は少し気分が良かった。良かったというより、悪くはなかった程度だ。

 研究室の後輩から電話がかかってきた。気分が悪くはなかったので出た。でも、休んでいる理由なんて、うまく説明できなかった。と言うより、会話自体、上手くできなかった。

 その後外に出て食べ物を買ってきたけど、でも、やっぱり外を歩くと気分が悪くなる。特に建物の中だとすごく気分が悪い。

 だから家に帰って、ゼエゼエ言うのを必死で耐えた。

 収まった後、昔のCDを聞いた。聞いてると高校の時の事を思い出して、ずいぶん穏やかな、牧歌的な気分になった。

 それで、少し楽になった。



2002/09/25(水)

 夜、眠れなかった。

 眠くないわけじゃない。あくびは出る。でも、眠れなかった。

 明日は病院に行く日だから、外に出なきゃいけない。電車に乗らなきゃいけない。電車に乗るとすごく気分が悪くなる。

 そんなことを考えていたせいだろうか?

 昔は電車に乗るのが大好きだったのに、今は電車に乗りたくない。

 知らない人でいっぱいな人ごみもイヤだ。

 知らない人と話すのもイヤだ。

 睡眠薬を飲もうかと思ったけど、昔友人が睡眠薬を飲んで、ほんの少しの量だったのにすっかり眠りこけたと話していたのを思い出し、飲まなかった。

 それで、ずっと空想をして過ごした。頭に浮かぶいろんなことを、混ぜて、合わせて、ちぎって、また混ぜた。

 そしたら、いつの間にか眠ってた。

 でも、深くは眠れなかった。



2002/09/26(木)

 病院に行く日だ。

 シャワーを浴びた。

 相変わらず体が火照る。立っているのが辛い。

 この前みたいに、浴びた後でイヤな汗がいっぱい出るかと思ったけど、出なかった。

 でも、今度は寒気がした。

 寒気がおさまると、また体が火照った。

 駅で電車を待ってると、またすごく気分が悪くなった。椅子に座れたから良かったけど、あのまま立ってたら、きっと耐えられなくなってうずくまっていただろう。

 電車は座れた。

 でも、すごく気分が悪い。こめかみと首筋がビクビクする。

 本を読んで気を紛らわせようとした。でも、内容なんて頭に入ってこなくて、何度もページを行ったり来たりした。

 病院では、結構人がいた。

 前回は、人が全然いなかったので、少し驚いた。同時に、なんかイヤだった。

 しばらくして、受付の人が「○×さん」と呼び、若い男が立ち上がった。

 その名前を聞いて、僕は驚いた。それは、昔の友人の名前だったからだ。

 そういえば、同じような風体だった。それに「妹が心の病気にかかっている」という話を聞いたことがある。

 本人か確認すべきか迷ったけど、結局しなかった。なんか、する気がおきなかった。

 先生に診てもらった。薬をちゃんと飲んでいるか聞かれたので、あんまり飲んでないと答えると、ちゃんと飲むように言われた。

 それで、昨日眠れなかったこと、友人の体験を思い出して睡眠薬を飲まなかったことなどを話すと、僕と友人の体質や、薬の種類の違いがあるので飲むように言われた。少し怒っているようだった。

 それで、その後の症状を聞いて、先生は「鬱病じゃないかもしれない」と言った。じゃあなんなんだろう?と思って、少し心配になった。

 それで、新しい薬を貰って帰った。

 電車が学校の近くの駅を通過する時、僕はずっと目を伏せていた。



2002/09/29(日)

 今日は最近の中では暑い日だった。暑いと言っても暖かい程度だ。

 それで、買い物に行ったり散歩をしたりした。

 そしたらすごく汗が出た。すごくすごく汗が出た。

 気味が悪かった。怖かった。




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