観測者:ムー王国編1
私の見た夢の中で強く残っているお話です。
アトランティスから無事にムー王国にたどり着いた私は
タミアラに住み書庫の番を与えられていた
ここの書庫は広い空間であり
空間内に多種多様な知識などが保管されており
私の知らない地球の事があり
非常に興味深いものであり楽しい空間で埋め尽くされていた
この書庫の中心には上位の意識体とつながるエレベーターのような入り口があり
私のエネルギーが少なくなった時に
この入り口から上位の意識体が存在する空間に訪問し補充させていただいていた
以前からの私は食べることを知らず
空間内にあるエネルギーを摂取する事で生活することができていた
上位の空間は多種多様な意識体等の生命体に溢れ
言葉を交わすことなく
お互いと分かり合え
懐かしのシヌルファや他の星々から訪れた者たちもおり
和が調和された心安らぐ空間であった
書庫の番を続け色々な記録を覗いていたが
地球を中心にした太陽系が多く
シヌルファにつての記録が薄く
少し寂しく感じていた
私は記録を作成する役割がなかったが
始まりの宇宙とシヌルファについての記録を
誰にも気づかれないよう注意を払い保管した
自己満足のような気がする
しばらく経った雨の日の夜
私の家のドアを叩く音がした
ドアを開けるとずぶ濡れの小柄な一人の男のような者がいた
よくよく見てみるとガッチリとした見覚えのある兵であった
「いたな。上のものが、今夜お前がいるからすぐに行け。って言われて来たんだ。雨の夜だから断ろうと思ったんだが、上の者には逆らえないからな。」
何か面倒な事が発生し私を呼びに来たのかと思ったが違っていた
「ほらよ。孤児50名。確かに届けたからな。」
ずぶ濡れの子達が一斉に私の住居になだれ込んできた
最後の子供が入ってきた時には
すでに兵の姿は消えていた
今まで転生を繰り返し色々な経験をしてきたが
どうすれば良いのか分からない
最大のピンチと言えよう
住まいにある物は使って良いと説明し彼らに任せることにした
子供らを見てみると色々な人種が混じっていた
上位の意識体のように感じられるものや
他の星の者らしいと感じられるものもいた
子供らはお互いに協力しあい動いていたが
疲れていたのか寝てしまった
子供の寝息だけが響く中で
私は何をすべきなのかを明日聞きに行くしかないと思うしかなかった
翌朝
寝ている子供らをそのままにして書庫を訪れた
私の上司となる者が私を待っていた
「子供達の世話をする者が住まいに訪れるであろう。一緒に生活をするだけで良い。上位の意識体からの指示なので感謝しなさい。」
この言葉を私に伝え上司となる者は去っていった
上位の意識体?
私が隠し保管した記録を確認したところ
誰かに読まれた形跡があった
上位の意識体に読まれてしまったと思われる
子供らが私から何かを学ぶために派遣されたのかもしれない
急いで帰宅すると
私の住まいは拡張され
学校のような作りに変えられていた
おまけに子供らの生活の世話を行うものまで来ていた
静かな安息の時間の終わりを告げてしまった
毎日が騒がしく騒々しい戦のような毎日が始まった
子供らをよくよく見てみると
孤児とは違うようだ
上位の意識体に作られた新たな生命体ではなかろうか
子供らを観察すると
それぞれが個性的であることがわかった
言葉を使って会話をする者
言葉を交わさずとも分かり合える者
それぞれが反発することなくお互いに理解し合って和んでいる
面白い
子供らは私に臆することなく張り付いてくる
面白い
色々な事を聞いてくる
面白い
最初は聞かれたことにだけ答えていたが
私の話を理解しているかどうかは分からないが
一人に答えていると側にいる他の子らも一緒になって聞いている
面白い
毎日がこの繰り返し
面白い
ある日
子供らに
「どんな姿をしているの?光ってばかりで姿が見えない」
不思議な質問だった
今まで気にしたこともなく
誰にも言われたことがなかった
光を弱めてみよう
子供らの言う事には
白銀の髪と髭
ほっそりしていて
白い布のようなものを纏っている
と言われたが
そのように見えるのかと不思議だった
子供らは私のことを
「メトセラ」と呼ぶようになった
不思議な感覚である
名前を呼ばれるとはこんな感覚なのだろうか
面白い
子供らは私のことをよく観察しているものだと感心してしまう
私は普通に歩いていると思っていたのだが
足を動かすこともなく常時地面から浮いていた事を言われた
言われてみれば足の裏に地面を感じたことがなかった
子供らと同じように足の裏に土を感じて
足を動かし歩くことは私には無い感覚だと気付かされてしまう
面白い
子供らは私と同じように歩きたいと興味を示し真似し始めた
すぐに会得するもの
会得できなくて何度も行うもの
一人一人が得意なものがあるのだと私は理解した
面白い
私が書庫と住まいを移動する時に
普通に飛んで移動していたのだが
移動する時に背中に羽根が生える事がわかった
子供らから教えてくれたこと
私自身が気が付かなかったこと
沢山あった
子供らは空を飛ぼうと羽根を生やす努力が始まった
羽根を生やし飛べるようになったもの
羽根を生やしたがなかなか飛べなかったもの
羽がなくても飛べるもの
羽根も生えず飛ぶことも難儀するもの
一人一人が可愛く愛おしく感じる
この感覚を得たことは
非常に面白い
ある日の昼頃
例の兵が私の住まいに訪れた
身体に着けている防具は傷つき汚れ
激しい争いがあった事を感じさせられた
彼はニコニコしながら
「お前が居てくれて良かった。孤児を保護したのでお前の所で預かってくれ。以前にも預かったことがあるお前ならまかせられる。」
彼はそう言うと孤児を私の住まいに入れ始めた
勝手なことを言うと思いながら私はただ見ているだけだった
孤児は百数十人にも及び
光が薄く
着類もボロボロであり
今回は彼の善意での依頼と感じられた
私の子らと私の子供らを世話をする者たちがあれこれ動き回り孤児達の世話を行い始めている
彼は私に話しかけてきた
「前より姿が見えやすなったな。良いことだ。」
彼の本意を感じられる
「いよいよアトランティスが本気になったようだ。ここを侵略し手に入れようとしている。防衛を強固にしているが、精神防御がやつらの新たな武器により崩され始めている。上の者達は新たな対抗手段を構築するようだ。ま〜なんとかなるだろう。お前は子供達を守り育ててやってくれ。」
彼はそう言うと出て行った
アトランティスの技術力は私が生まれた地でもあるため
ある程度は理解しているつもりだったが
その時より更に進歩しているようだ
この地の者達は上位の者達による結界に守られているため
争いとは無縁の者達ばかり
穏やかな調和された所であるが
アトランティスの者達は何を欲しているのだろうか?
元からいた子らは
孤児達をよく世話をしている
教育なども施しているようだ
微笑ましい
孤児達も輝き始め
もう私の子らの一員である
毎日が騒がしいが
とても気持ちの良い時を私は過ごせている
しかし
気持ちの良い時は突然の上位の意識体からの思念により崩された
『アトランティスの悪意が増大し改善出来なくなった。一度この世界を水により清める。』
この思念はムーをも沈めると語っている
私は子らに安全な地を伝え避難するように伝えたが
子らは私も一緒に避難して欲しいと伝えてくる
私は書庫の番がある
ここを守らねばならぬと伝え
子らを各地に送り出した
私は書庫にて水害対策を行なっていたが
水による清めは私が考えていたより遥かに凄まじいものであり
私は書庫とともに沈んでしまった
私の子らは無事にこの水の清めから避難できただろうか
愛しい子らよ
自らの生を全うしてほしい
愛しい子らよ
405回目の転生を終える
読んでいただきありがとうございます。
夢で見たお話を文章にするって大変だと実感しました。
書籍にして生活している作家の人たちは凄いですね。
頭の中では瞬間的に今回の内容が出たのですが、文章にしようとすると、とても大変な作業だとつくづく感じました。
作家さん達は本当に凄いです。
時系列が揃わないかもしれませんが、次の夢で見たお話を少しづつ書き進めたいと思います。
ここを見つけ読んでいただいたこと、感謝しております。




