俺は不倫相手と不倫して、その後殺す事を決めました。
・・・正直、俺は魔が差してしまった!
20年以上ずっと妻一筋で、浮気なんて考えていなかった俺が、
まさか? “不倫をするなんて!?”
相手は1年前に職場に新人で入って来た女の子。
最初は好きでも何でもなかったのに、俺はいつの間にか? 彼女に
心惹かれていく。
これはたまたまなのか? 彼女と職場で二人になる事が多々って、
そのうち、仕事帰りに二人だけで居酒屋に行く仲までになった。
『“今日もお疲れさまでした!”』
『お疲れさん! 本当に疲れたね。』
『村木さんが一緒に居てくれて凄く助かりました。』
『・・・えぇ!? そうなの?』
『“村木さんだから正直に言いますけど? 私、井田さんに狙われてて、
凄く困ってるんですよねぇ~”』
『い、井田に? アイツ! ニマちゃんに手を出そうとしてたのか!
俺がアイツに強く説教しておくからもう大丈夫だよ。』
『嬉しい! やっぱり村木さんって頼りがいがあるなぁ~』
『他に悩み事とかある?』
『“・・・前から、村木さんの事が好きでした、”』
『えぇ!?』
『で、でも? 奥さんやお子さんが居るの知ってるし、そんな変な
意味はないですよ! ただ私は村木さんに憧れてるだけです。』
『・・・ニ、ニマちゃん、』
『さあさあ、飲みましょう!』
『・・・あぁ!』
・・・この時は、まだそこまで俺は彼女を好きとかまだ思ってなくて、
ただこの後、俺は彼女を“会社の後輩としてでなく、女として見てしまった。”
その日は、珍しく彼女が酔っぱらってしまい少し色気が出ていたというか?
例えば? お酒を飲んで熱くなったのか? 服を1枚脱いで、キャミソール
姿になってしまう。
俺は急にドキドキしだして、俺に冗談でくつっいてきたり、彼女の胸が俺の
腕に柔らかい感触として伝わる。
ああ、このまま彼女を○○ホテルに連れて行ってしまおうというやましい気持
ちが俺の脳を支配した。
『えぇ!? どうしたんですか? 急にボーっとして! 酔ったんですか?』
『・・・い、いや、まだ酔ってないよ。』
『“じゃあ、私と○○ホテルに行きません?”』
『えぇ!?』
『私! 村木さんなら体許してもいいかなって思ってるんです。』
『・・・い、いいのか? 俺で、』
『いいですよ! 私は村木さんがいいんです。』
『じゃあ、お店を出ようか。』
『はい。』
俺は彼女と店を出て、○○ホテルに入りそのまま体の関係を.......。
でも? 事が終わって俺が先にシャワーを浴びている時、俺は我に返る!
このことがもし? “妻にバレてしまったら? 会社にもバレてしまうと
困るし!” 彼女との関係をどうにか絶たないと、、、!
それにはどうしたらいいのか?
こんな事が、妻や会社にバレたら? 俺の人生はもう終わりだ!
じゃあ、“先あった事をなかった事にするにはどうしたらいいのか?”
ああ! “あの子を殺すしかないのかなと俺は思ってしまった!”
彼女を殺せば、もう誰にもバレない!
殺すにはどう殺せばいいのか? 簡単にバレてしまう殺し方は出来ない!
警察にバレない、“誰にもバレない殺し方はないのか?”
取りあえず、彼女を連れて人気の居ない場所に連れて行こう。
妻には同僚の家に泊めてもらうと言えばいい!
そう言えば? 友達に“毒がある花を育てている奴がいたな!”
そいつに、今から彼女を連れて会いに行くと言えばいいか?
『“あのね、ニマちゃん? 今日はずっとキミと一緒に居たいから、
家に帰るのをやめようと思ってるんだ! だから、今から一緒に行って
ほしい所があるんだけど? 一緒に俺と行ってくれるかな?”』
『えぇ!? 嬉しい! 一緒に行きます!』
『“知り合いの友達の所で、決して気を遣う奴じゃないよ。”』
『・・・あぁ、はい、でも? なんで村木さんの友達の所なんですか?』
『理由は? 着いてからちゃんと話すよ。』
『わ、分かりました、私は村木さんの事、信じてますから!』
『・・・ううん、』
俺は予め、そいつに電話して彼女を連れて向かう事にした。
そいつも時間も遅かったのもあり、今から女の子を連れて行くからと
俺が言うと、、、?
何が起きているのか咄嗟的に分かったように、“待ってるよ”と一言
いって電話を切った。
きっとあいつは、“自分の家で毒のある花を育ててる話を俺にした事が
あるし、誰か自分に殺してほしいと思っている奴が居るんだと分かった
んだと思う!”
・・・だから一言! “待ってるよ” と答えたのだろう。
これで俺の浮気は誰にもバレない!
アイツの毒のある花で、解剖しても分からないであろう殺害計画を
俺は企てる!
【ピーポーン】
『あぁ!』
『ごめん、遅い時間に、、、。』
『別にいいよ、それで彼女は、、、?』
『車の助手席に今、乗ってるよ。』
『“じゃあ、実行に移すか。”』
『頼む!』
『彼女呼んで来ていいいぞ!』
『あぁ、じゃあ呼んでくるよ。』
『オレが用意しておくから。』
『ああ、助かるよ。』
・・・俺は彼女を連れて、アイツの家の中に入れてもらった、
アイツが前もって毒の入った飲み物をテーブルに持って来て
俺と彼女に振る舞ってくれた。
『さあさあー疲れたでしょ! コーヒー用意したから、飲んだらいいよ。』
『ありがとうございます。』
『村木、お前も飲めよ。』
『あぁ!』
彼女はその毒が入ったコーヒーを飲んで直ぐに急に苦しみだす!
アイツが作った毒の入ったコーヒーが効いて来てるのだろう。
そして1分も絶たないうちに、苦しみ踠きそのうち心臓も止まった!
『・・・し、死んだのか?』
『あぁ!』
『“ありがとう! 助かったよ、これで俺の浮気は誰にもバレない!”』
『良かったな。』
『“これでお前に借りが一つ出来た!”』
『“それはいいよ、オレ達友達だろう!”』
『本当に助かった、じゃあこの遺体はどうしたらいい?』
『“後はオレが片付けておくから、お前はもう家に帰れ!”』
『・・・ほ、本当にいいのか?』
『勿論だ! 何にも心配しなくていい、この事はオレとお前の二人だけ
の秘密だ! それでいいな!』
『・・・あぁ、』
『じゃあ、今から車に乗って帰るんだぞ!』
『・・・あぁ、ありがとう。』
『友達なんだから当たり前の事だよ。』
『じゃあ、帰るよ。』
『あぁ!』
*
・・・村木にはこの事は秘密だが、“彼女は死んではいない!”
一時的に心臓が今、止まっているだけ!
あと一時間もすれば、また心臓が動き出すだろう。
この子は、“オレの家に監禁する!”
こんな若い女は、随分と久しぶりだからな~!
彼女が目を覚ますのが楽しみだよ、さあさあ、早速! 家の地下にある
部屋にこの子を閉じ込めるかな。
まさかな? アイツが彼女をこの日から彼女が死ぬまで監禁するなんて!
俺は思ってもみなかった。
だって俺は、“あの時、彼女は死んだと思い込んでいたからだ!”
本当に済まない! こんな事になるなんて、俺も想ってもみなかったんだ!
俺は罪悪感に苛まれながら、この後の人生を送る事になった。
俺が彼女と浮気しなければ、こんな事になってなかったと思うと、、、。
俺は後悔だけしか残っていないよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。