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空飛ぶ花に夢をみる

どうしてこんなに物悲しいのか。心ゆくまで微睡みたい。そんな想いの片隅で。今日も散りゆく花がある。



彼方で散った愛しき花よ、何故其方はどこまで行って他人事なのか。理性として悲しむことも儚むことも、憤ることや羨むことすらあるというのに。

我が醜き心よ、散る理由を求め彷徨う弱き心すらも愛する我が傲慢さよ。この原因は何処にある? 


此方は己が大好きだ。例えヒトから嫌われようと、その要素をもひっくるめて愛している。

他人の不幸を共に悲しむ常識的な感性は持っている。しかし同時に愉悦を感じてしまう己が何よりも嫌いだ。

そしてそんな己を客観的に観察出来ている此方が好ましい。


果たしてこれは矛盾なのだろうか?


今日も何処かで命が散っている。その事実を知ってなお平穏を享受する自分。

この世界は悲劇で満ちている。それでも平和を願うなら、果たして何をすべきなのか。


この世界を観測し認識しているのは他でもない此方だ。ならばこそ此方が幸福であれば世界は色付くことだろう。悲しきことに、無惨にも。




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