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空想で眠る観測者  作者: やとしと申します。
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プロローグ「割れた卵から溢れる創造の銀河は、黄身が恒星となってぐるぐると惑星を円転させる」

世界は綺麗に創られていると、小学3年生のときに感動したことがある。

世の中は原子と分子の組み合わせで物質が構成されているし、りんごから手を離せば重力によって地面に落下する。

等速直線運動で移動する物の速さや投げられたボールの楕円の軌道は数式で表すことができる。

まるでこの世は神によって創り上げられたパズルのようだと少年だった俺は思った。同時に、人類が科学を発展させていくその軌跡が、神が創ったパズルを人類の粋を集めて読み解いているようだと。

そういう意味で、現在の科学文明にまで積み上げてきた先人たちの功績というのはすごいものだと思う。

今でこそ当たり前のように知られているような地動説といった常識も、天動説が主流だった当時の人からすればコペルニクスが提唱しない限り、そんな発想も思い浮かばなかっただろう。

世の中がまるでどのようにできているのかもわからない認知的カオスの中で答えを導き出すというのは、0から1を生み出すのに等しいだろう。

それでも世の中にはまだまだわからないことが多い。

宇宙の果てに何があるのかはわからないし、粒子という超ミクロな世界では、通常の物質とは異なる性質が多く見られる。

世の中はとても面白くできている。


ということを19歳の今、ふと思うのである。


敢えていうが、錯雑とした思春期の感情を拗らせているわけではない。

中二病のようなことに思いを巡らせるような歳ではないし、大学生とはいえ成人して1年を迎えているわけで、思春期を拗らせていますなんていったらそれこそ友人知人からの笑い草だろう。

俺だって、穴があれば入りたくなるような恥ずかしい経験は思春期を通していやというほどしてきたが、19になった今、こういったことに思いを巡らせてしまうのはちょっとした理由がある。

その理由というのが、最近、度々俺の周りで不可思議な現象に見舞われているからだ。


それについて、今から少し話をしようと思う。



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