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駆け引き

『引退?』

エイバックスの常務である

冬木が驚いて

聞き返したのと同時に


『女神ちゃん、それ本当?』と

美桜が飛び出して聞いてきた。


『美桜ちゃん?』

越中美桜の乱入に

一瞬ビックリした女神だが

すぐに笑顔になり


『冗談ですよ』

『今、開催中のネットゲ-ムの

優勝賞金が1億円なんで』

『優勝したら働かなくても

暮らせるな、って

思っただけです』と

笑顔で説明した後


冬木に会釈して

美桜と一緒に

楽屋に向かって

歩き始めた。


危ない、危ない


引退したい願望を

初めて会った人に

喋っちゃダメだ。


まだ2年先だから

おとなしく、

してなくては、と

心に誓う女神である。


かたや

女神の横にいる美桜は

複雑な気分だった。


引退の話は

しつこいスカウトに

引退すると言ったら

諦めてくれると

思った、と言う

彼女の説明に納得したが


女神が引き抜きを

受けていたのは事実だ。


自分だったら

あの条件だったら

迷わず飛びつく案件である。


なのに女神は断った。


また女神との

差が開いている。


彼女には黙っていても

次から次へと

大きな依頼が来ている。


CM出演1社の自分は

どうしたら

女神を抜ける?

そう考えていた。


だが、女神に追いつけると

思っていた時点で

美桜は自分の人気を

過大評価している。


その事に気づいていない

16才の少女は

愛人である

お菓子メ-カ-の社長に

相談するのであった。


今日は社長とホテルで

密会する日


新宿の高級ホテルの一室に

美桜はいた。


『さぁ始めようか?』と

ガッツく社長に


『社長の会社で

私の新しいCMは

難しいですか?』

そう美桜が聞く


『新しいCM?』

『約束通り、最近、

放映したばかりじゃないか?』

そう社長が言った言葉に


『もっと、たくさんCMに

出たいんです』と

美桜が言っているが


社長はガツガツしており

話している美桜の服を

脱がしている。


『同じグループの子が

大活躍していて

負けたくないんです』


美桜が、そう説明するが

社長は聞こえていないように


次から次へと服を脱がして

美桜を丸裸にした後に

ベッドに彼女を寝かせて

飛び乗りキスをした。


人形のように身体を預け

無表情で天井の

一点を見つめている美桜は

新しいスポンサーを

見つけないと

いけないのかな?と

考えている。


美桜の全身を

舐めまくっている社長は

美桜が新しいCMを

頼んでくる事は

予想済みだった。


だが彼の会社で更なるCMを

美桜で放送する余裕は無い。


だが、せっかく手に入れた

極上のアイドル


手放すつもりは毛頭ない。


『美桜ちゃん、これ付けて

みようか?』


そう言って社長は

持参したバッグから

手錠を出して美桜に見せる。


『イヤだよ、そんなの』

美桜が拒否をするが


『知り合いの社長に頼んでいる

美桜ちゃんをCMに使う話』

『あれも、ナシにしても

イイの?』


以前、美桜にひどい事を

した時に許して貰う為に


知り合いの社長に

美桜をCMに使って貰う事を

頼んでみると言った話だ。


『それ、どうなんですか?』

何度、聞いても

はぐらかされていた件で

興味津々で美桜が

聞いてきたので


『会議に、かけて貰える事に

なったらしいけど』

『もう、止めて貰おうかな?』と

社長はいじわるな

笑みを浮かべて

美桜に尋ねる。


これ以上、別の男に

抱かれるのはゴメンだ。


それに新しいCMは美桜が

1番望んでいる事だ。


『ひどい事は、

しないで下さいよ?』

美桜は受け入れる事を

決めた。


『分かったよ』


社長は、そう言うが

ひどい事をしようとしており

目をギラギラさせている。


CM出演の話は

既に知り合いには

断られていた。


だが美桜を釣るエサとして

まだ使えるので

本当の事を彼女には

話していない。


美桜は両方の手首を

自分の背中に持っていき

手錠をかけられている。


その姿は人質のようだ。


全裸でベッドの上で

崩れた正座姿の美桜を見て

微笑んだ社長は

またカバンを開いて

何かを取り出した。


何?

あれは?


拘束されて動けない

美桜に近づいた社長は

美桜に目隠しをする。


『イヤだ、何も見えないよ』

『これ取って』

美桜が拒否をするが

社長を止める訳もなかった。



やがて約束の2時間が終わり

社長は先に部屋を出る。


今日は特に激しかった。


疲れ果てた美桜は

立ち上がれずに

ベッドの上で

仰向けのまま

微動だにしない。


好きではない男だが

目隠しをされていた為に

カラダは敏感に

反応をしてしまい

動く体力まで

奪われていたのだ。


好きな人がいるのに

裏切っている罪悪感


好きでもない男に

身体を自由にされる嫌悪感


どんなに頑張っても

同期の女神に

追いつけない劣等感


全てが自分の感情を

殺さないと

やっていけない。


そんな事が続いており

美桜の精神は

病んでいたのであった。











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