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22才の処女 2

まだ小林を狙っている男が

いるかもしれない


立花も予想外の情報に

戸惑いを隠しきれない。


茶髪男を撃退して

彼女を家に送り届けたら

ミッション終了と

思い込んでいた。


そもそも小林の家を

聞いていなかった。


『小林って実家住まいなの?』

そう聞くと


『新小岩で一人暮らしです』と

答えてきた。


更に小林は心配そうな顔で

『マンションにも誰か居たら

どうしましょう?』と

不安そうに立花に

聞いてくる。


『マンションの周辺でも

声をかけられたり』

『名刺を配ったり、したのか?』

そう立花が質問すると


『マンション周辺では

誰にも声をかけられていません』

と小林が答える。


『だとしたら、マンションは

安全じゃないか?』と

立花が言うが


『昔、読んだ小説で

女の子が尾行されている事を

知らずに』

『アパートまで帰って

スト-カ-に家がバレた話を

読んだ事があります』


不安そうに小林が

言ってきた事で


すぐ身近で女神が

スト-カ-に家を

突き止められていた事を

思い出して


立花にも一抹の不安が

頭をよぎった。


今、外で小林と話をしている

この状況も監視されて

いるかもしれないし


向こうサイドにしてみたら

小林の家を知れるのが

1番狙い易くなる。


『とりあえず移動しよう?』

そう言って小林を促し

駅近くのファミレスに移動した。


店内に入ると席に着くまでに

小林に視線が集中するのが

立花にも分かった。


これは確かに目立つし

ナンパ男に狙われるな


そう考えた立花は小林と

作戦会議を始める。


確かに、誰に尾行されているか

分からない状況で

マンションに帰るのは

家を教えるようなものなので

止めた方が良い


『誰か今晩、泊めてくれそうな

友達は居ないか?』と聞いて


小林が無言な事で

立花も彼女が

友人ゼロだった事を

思い出した。


『親戚は?』

そう聞くが


『みんな関西です』と

小林が即答する。


そこで

『蝶野は?』

昨日、一緒にコスメを買いに

行った同じ会社の

女性先輩の蝶野なら?と思い

立花が提案すると


『ご存知ないんですか?』

『蝶野さんの家って

複雑らしいです』

『私も昨日、教えて貰った

ばっかりですけど』と言って

その線が厳しい事を

伝えてきた。


だとしたら

『ビジネスホテルとかに

泊まるしかないか?』

そう立花が呟くと


『そうですね』


小林も、それが一番と思い

小さな声で返事をする。


不安そうな顔をしている小林に

『大丈夫だよ』

『チェックインするまで

送り届けるよ』

立花が、そう言うが

小林は返答してこない。


『まだ何か不安か?』

立花が優しく聞いている時に


『すいませんLINEを教えて下さい』

2人が座っているテ-ブルの横に

大学生くらいの男が立っており


立花がいるのを、お構いなしに

乱入してきたのだ。


露骨に不機嫌そうな顔をした立花が

『今、立て込んでいるんだけど』と

言うと


『ふざけんなよ』と

捨てゼリフを言って

自分達の席に戻っていく。


立花は驚いてる。


蝶野に話は聞いていたが

本当にファミレスにいても

ナンパをして来る奴がいるんだ。


しかも男性と2人でいるのに

立花を無視して女性に

連絡先を聞いてきた。


さっきの茶髪男もそうだ。


小林が立花の事を彼氏と

言っていたのに

関係なく掠奪しようと

してきていた。


それほどに小林の美しさが

他の男を惹きつけるのだ。


『蝶野はマスクを持っているか?』

そう聞くと

『はい、持っています』と

答えてきたので

『まずは変装して

目立ないようにしよう?』と

提案をする。


超一流モデルクラスの彼女は

バ-ミヤンで焼飯を食べていても

神々しく見えている。


新たな敵を増やさない為にも

この美しさを誤魔化さないと

ダメだな


そう考えた立花は更に

コンタクトレンズを外して

牛乳瓶の底メガネに

変えるように

彼女に提案する。


言われた彼女はトイレに

向かって行き

やがて分厚いレンズの

メガネにマスク姿で

立花のいる席に戻ってきた。


これなら新規の敵は

増えないだろうし

尾行されていても


さっきまでの

小林と違っており

同一人物とは思えないだろう。


それが証拠に

さっきまで店内で痛いほど

集中していた

小林を見る熱視線は

感じなくなっている。


『これで少しは安心かな?』

立花は何気なく言ったつもりの

言葉だったが


『私ってコッチじゃないと

ダメですか?』と

寂しそうに小林が呟く。


『私ってブスで陰気なキャラじゃないと

一生ダメなんでしょうか?』

そう言って厚いレンズの

奥から涙を流したのだ。


その場しのぎ


立花は、その事に気付いた。


今は、誤魔化せても

小林への脅威は変わらない。


メガネを外して

マスクを取ったら

小林の美しさは

分かってしまう。


『小林、マスクを外して

メガネも外して』

『毎日、生活していく方法が

あるんだけど?』


そう言うと小林は顔を上げて

立花を見る。


『キレイになって

生まれ変わったみたいで

嬉しかったんだもんな?』

そう立花に聞かれた小林は


『はい』と

ハッキリと返事をした。


『それなら小林自身が強くなるしか

方法はないんだ』


『メガネもマスクもしてない

小林は、テレビに出れるくらい

可愛いと思う』


『だから、これからも

今日みたいに色々な男に

声をかけられると思う』


『そんな時、毎回誰かが

助けてくれるとは限らない』

『だから、自分でイヤです、って

大きい声で断わる』


『自分の身は自分で守る』

『必要最低限の事が出来るように

強くなる』


『これしか、ないぞ』


そう立花に言われた小林は

『やってみます』と

宣言した後にトイレに行き

メガネとマスクを外して

戻ってきた。


すると席に戻るまでの通路を

歩いていると

みんな小林を

目で追いかけている。


やっぱり爆発力は絶大だなと

立花が感心していると


立花の視線に気付いた小林は

椅子に座った瞬間に

『何か、変ですか?』と

不安そうに聞いてきたので


『やっぱり小林はキレイだな』と

感想を言ってきた。


その言葉を聞いた彼女は

『立花さんにキレイって

言われるのが一番嬉しいです』と

笑顔で答えてくる。


コミュ症気味だった小林から

そんな言葉が出た事が意外だった。


『言ってくれるな?』

『小林が、そんな事を言えるとは

思わなかったよ』

立花が、そう言って

からかうと


『立花さんにキレイだと

思って貰えるようにメイクを

しています』と


真壁で小林が告げる。


それを聞いた立花が

『冗談が言えるようにも

なったじゃんか』と

笑うと


『冗談じゃ、ありません』

『大好きな立花さんに

キレイだと思われたいんです』と

告白をしてきのであった。












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