女神様の失敗
下半身はパンツにスエットだったが
風呂上がりで汗を引かせる為に
シャツを着ていなかった立花の上半身は
裸だった。
その胸の中心に女神がキスをしている。
突然の事に立花がビックリしていると
ゆっくりと顔をどかした後に
立花を見つめて
『あなたが好きです』
『キスから先も、してください』
そう言って立花に抱きついてきたのであった。
だが立花の視界にあるモノが
飛び込んでくる。
『女神、足を見て』
そう言われて彼女が視線を自分の
足元に下ろすと
太ももの内側に鮮血が流れていた。
風呂上がりの汗もあり、彼女は
気づかなかったようだ。
それを自分で確認した彼女は
残念そうな表情を浮かべて
着替えを持ってトイレ兼浴室に
入っていった。
すぐに彼女は出て来たが
上半身は裸のままで、下半身は
生理用のショ-ツを履いて
立花の方に歩いてきて
『すいません、全部は出来ませんが
エッチをして貰えませんか?』と
立花に頼んできたのである。
言い出したら聞かない女神の性格を
立花も理解しており
裸で出て来た彼女の覚悟も分かった。
『コッチにおいで』
そう言って彼女をベッドに寝かせて
立花が覆い被さる。
女神に優しくキスをして、
彼女の左胸に
立花の手のひらが乗る形になり
推定Cカップのお椀型の膨らみを
下から支えるようにして
ゆっくりと揉みだした。
ムニュ、ムニュ
立花がチカラを入れたので
彼女の膨らみに指が沈み込んでいき
ゴムボ-ルの形が変わるように
そのまま立花が揉みしだきだした。
キスをしている女神は目を閉じているが
初めて経験する
直に触って揉まれる感触に
戸惑っている。
服の上やブラの上から触られていた時も
充分に気持ち良かったが
温かい立花の指の温度が直接、肌に伝わり
何度も、何度も
揉みしだかれる事で
身体の奥から熱いモノが
湧き上がっている事が分かっていった。
キスは優しいフレンチキスから
恋人同士の熱いディ-プキスに変わり
立花が揉みしだく強さで
彼女の息も荒くなり出す。
『はぁ、はぁ』
自然と彼女のクチから吐息が漏れてきて
立花は女神の唇から離れて
彼女の耳元にクチを移していき
女神の髪をかき揚げて耳を発見すると
舌を尖らせて
耳の奥へ侵入していくのであった。
生暖かい舌が耳の穴を凌辱していく感触に
女神は悶えているが
立花が揉む左手は休むことなく
女神の胸を大きく円を描くように
回転をかけながら揉み続けており
耳の穴を舐められる快感と
胸を揉まれる事で発生する熱い快感で
彼女は悶えていた。
それから1時間後、彼達の行為は終わり
小さな絶頂を何度も迎えた女神は
大きく肩で息をしており
『はぁ、はぁ』と
フルマラソンを走りきった選手のようだ。
女神は最初こそ立花に奉仕をするつもりで
立花を誘っていたのだが
めくるめく快感で、その想いが頭から
飛んでおり
立花を気持ち良くする事を考える余裕が
なくなっていた。
立花も興奮度がマックスになっており
何度か女神の生理用のショ-ツを
脱がしたい衝動にかられていたが
彼女の体調を考えて、思いとどまり
最後までする事が出来なかったのである。
生殺し
男にとってギンギンになっている場合に
自己処理すると言う選択肢もあるが
彼女が横にいるのに
それをする訳にもいかず
初体験前の彼女に、させないと言って
しまった自分の言葉に縛られて
モンモンとしたまま
冷静になっていくのを待つしかなかった。
立花に配慮する余裕が無かった事が
彼女の失敗だった。
男のつまらない見栄、お願いする勇気
それを言えなかった事が
立花の失敗だった。
この失敗が後に尾を引く事を彼らは
まだ知らずに
やがて彼達は睡眠につき朝を迎える。
朝ご飯をコンビニにで調達した2人は
テレビをつけて驚いた。
どのテレビ局も昨日の記者会見を
大々的に取り上げているからである。
猪木会長と佐山の横に絵色女神が
微笑んでいる3ショットが映されており
彼女をシンデレラガ-ルと紹介して
プロフィールを説明する番組も
あったくらいだ。
多少はテレビで流れるとは思っていた
立花だったが
まさかトップ扱いで、各局で
ここまで放送されるとは思っておらず
唖然としてしまっている。
それは女神も同然で、次々と流れてくる
自分の姿を他人を見るように
客観的に見ていた。
彼女が出ていたニュースが終わると
別のテレビ局にチャンネルを変える
その行為を続けていた時に
予想以上にテレビ局で取り上げられている
理由が分かったのだ。
女神が昨晩、エクシブハンターの
特訓をしようとした時に
上手くいかなかったのは
やはりサ-バ-ダウンだった事が
ニュースで説明されている。
世界中からエクシブハンターの
ダウンロードとゲ-ムアクセスが
集中しており
現在も止まったままとの事だ。
更に世界検索キ-ワ-ドで
『絵色女神』が1位になっといると
ニュースで言っている。
顔を見合わせる立花と女神
『絵色さんのInstagramの登録者数も
急激に増えており』
『今朝までに300万人を超えています』と
司会者が伝えていた。
再び顔を見合わせる2人
自由が丘のボロアパートで朝食に
サンドウィッチを食べている彼女が
インフルエンサーになっていたのである。
ニュースを見ていた彼女は黙って
スマホを取り出して確認をすると
『InstagramもTwitterも登録者数が
大変な事になっています』と
立花に報告してきた。
基本、彼女は立花の家に着くと
他の誰かに邪魔されたくないので
サイレントにしていた。
だから気づかなかったが
実家からの連絡や地元の友人からも
電話やメールがたくさん来ており
大騒ぎ状態となっている。
今、2人してコンビニに行って
バレなかったのが不思議なくらいだ。
今日も自由が丘駅まで2人で歩いていき
それぞれ電車に乗って
駅で分かれようとしていたが
それも危険だと思い始めた。
今までは彼女を知っている人は少なかった。
だから並んで手をつないで
駅まで歩いていけたが
それも危険かもしれない。
せっかく上がった知名度が
スキャンダルに繋がってしまっては
今までの努力が水のあわだ。
彼女にその事を説明すると
「アタシも、そう思います」と
言って同意してくる。
「電車に乗るのも危険だから
駅に着いたらタクシーで集合場所に
行くようにしないといけないな」
予想をはるかに超える取り上げのされ方に
戸惑い始めた二人であった。




