表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/128

潜入、千歳烏山大作戦 2

自由が丘駅から千歳烏山駅まで電車で

約40分ほどだが


帰りは電車が終わった後だからタクシーで

帰らないと、いけない。


着いたら軽く励まして、すぐに帰れば4時間は

寝れるだろう?


明日の仕事を考えたら、それが一番だ。


電車の中で、色々な事を考える。


そもそもマンションは

俺が行っても入れるのか?


オ-トロックや

パ-フェクトセキュリティだったら、


着いたは良いが、中には入れず

ロミオとジュリエットみたいに


ベランダと一階で、離れた場所での

面会なんてのはイヤだ。


そんな事を考えているうちに電車は

千歳烏山に着いた。


絵色女神から前もって聞いていた住所を

ナビに入力すると


駅から歩いて10分ほどで、一棟の

マンションに着いた。


メインエントランスにインターホンがある

オ-トロックタイプのマンションだった。


すぐに彼女に

『着いたよ』と電話を入れると

『今、開けます』と言うのと同時に

メインエントランスのロックが解除された。


部屋は602号室だったな。

エレベーターに乗り6階に到着、部屋の前に

着いたのでドア横のインターホンを鳴らす


『は〜い、開けます』と彼女が答え

ドアが開いた。


その瞬間、彼女が抱きついてくる。

『おかえりなさい』

彼女は笑顔で、そう言って抱きついたままだが、立花はココに来るのは初めてだ。


立花の胸に顔を埋めている彼女に

『俺がピザ屋だったら、どうするんだ?』と

聞くと


『ピザ屋さんは、この時間は寝ています』と

言って、玄関先で抱きついたままである。


『元気そうだから、帰るよ』

いつまでも抱きついたままの彼女に、

そう言うと


パッと、体を離し

『本当に帰っちゃうんですか?』と

クチを尖らせて文句を言ってきた。


『だって玄関先で、抱きついたまま』

『通せんぼされたら、帰るしかないだろ?』と、立花がイジワルを言うと


『ちゃんと、離れましたよ』と言って、

困った顔をした後に


『どうぞ、こちらへ』と言って、家の中へ

招き入れた。


作りは2DKで、スト-カ-事件の後に

緊急避難をしている仮住まいなので


一部屋は倉庫のように段ボールが山積みに

なっていて、実質1DKのような使い方を

している。


立花の部屋と似ておりベッドと小さなテ-ブルがあり化粧台があるのが違う部分だ。


仮住まいなので殺風景なのは、

しょうがないかもしれないが


年頃の女の子が住むには寂しい感じではある。


『コ-ヒ-で良いですか?』

飲み物を準備しようとしている服装が、

ブラウスに丈の長いスカ-トな事に気付き

『シャワーを浴びているんじゃなかったの?』と聞くと


あたふたしながら

『立花さんが来る事になってから、急遽お部屋を片していたら』

『シャワーを浴びている時間が無くなってしまいました』

『アタシ臭かったですか?』と

1日働いてきて自分の汗臭さを気にする彼女に


『いや〜、良い匂いだったよ』と言うと


『も〜う』と言って、立花の所に近づいて来て、軽く胸を叩いた。


その姿が可愛いく見えた立花は、

自分から彼女を抱きしめて

『今日はゴメンね』と彼女に謝ったのである。


抱きしめられたままの彼女は

『謝られるような事はされてません』

『むしろ、アタシが謝らないといけないじゃないですか?』


そう言われた立花は彼女から離れて

『何で?』と質問をする。


『だって立花さんがアタシの為に色々と

準備をして下さったのに』

『芸能界を辞めたいなんて泣き事を言って』

『明日も、お仕事の立花さんを困らせて

ココまで来させて』


『アタシのワガママに、いつも立花さんを

付き合わせてばかりで..』


絵色女神がそこまで言った時に

彼女にキスをして黙らせた。


ビックリして目を見開いていた彼女だったが、

やがてウットリと目を閉じて


立花の唇を確認するように頭を動かして、

自分の好きな角度でキスをする。


息継ぎをするように2人が唇を離すと

『女神ちゃんが喜ぶ事を俺がしたいんだ』

『今日の事はサプライズ過ぎて、

驚かせちゃったみたいだけど』と

立花が説明した。


照れて赤くなった彼女は急に

恥ずかしくなったようで

『やっぱり、シャワーを浴びてきますから』

『寝ないで待っていてくださいね』と言って

立花から離れて別の部屋に入ってしまった。


こちらの部屋に戻ってきた彼女が

着替えを胸に抱えて

『一緒に入ります?』と立花に聞いてくる。


突然の爆弾発言にビックリした立花も

『今日は良いよ』と

ドギマギして答えると


言い出した彼女の方が赤い顔になり

『行ってきます』と言って風呂場に向かう。


一緒に風呂に入ったら、暴走しちまう


彼女を抱きしめたり、いきなりキスをしたり

今の自分は、すぐに狼モ-ドに入ってしまう。


彼女も落ち着いたようだし、顔も見れた。

明日は会社だし、彼女が風呂から出て来たら

おいとまをしよう。


立花は、そう決めて彼女の風呂上がりを

待っていた。


やがて風呂から上がった彼女がパジャマ姿に、

濡れた髪をタオルで拭きながら歩いてくる。


その姿を見た立花が

『元気そうな顔が見れたから、

そろそろ俺は帰るよ』と彼女に告げると


すごく寂しそうな顔に変わり

『はい』と小さく返事をした。


この状態のままは良くないな。


時間は深夜1時30分、30分帰る時間を

遅くしてもさほど変わらない。


『もうちょっとだけ話す?』

立花が、そう話すと嬉しそうな顔になり

『いいんですか?』と、聞き返してくる。


『なら、あと30分だけ話そうか?』

立花が、そう聞くと

『ありがとうございます』と言って

絵色女神は立花に抱きついてきた。


上下同じ柄のパジャマを着た彼女が立花に

抱きついた瞬間に


さっき抱きしめた時との違和感を立花は感じていたが、特に気にも止めなかったのである。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ