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テレビ放送その後 2

絵色女神を駅まで送った後、立花はアパートに戻り1人の時間を楽しんでいた。


ベッドに腰をかけてコ-ヒ-をゆっくりと飲む。


彼女と一緒の時間は楽しいが、孤独が長かったので1人でまったりする時間も必要である。


最近、エクシブハンターもサボっていたので

『久しぶりにログインをしますか?』とスマホを手に取った時に電話がかかってきた。


『もしもし、お久しぶりです』

電話の相手は立花が出ると明るい声で話しかけてくる。


『会長、お久しぶりです』

『どうされたんですか?』

立花も好意的に電話の相手に話しかけた。


電話の相手はエクシブハンターの開発元『オリファルコン株式会社』の猪木会長だった。


10年前、まだエクシブハンターが世間に認知されていなかった頃から


立花と連絡を取り合って立花の助言を聞いて、ゲ-ムを世界的大ヒットさせた立役者だ。


新規のアイデアやプランを立花に相談して、『オリファルコン』を上場させるまでに成長させた伝説のITプログラマーである。


『最近ログインされていませんでしたけど、アイドルど仲良くなっていると言う噂は本当なんですか?』と

笑いながらキツイ冗談を言ってきた。


『昨日のテレビを見たんですか?』

絵色女神が昨夜の放送で弟子と言った事を言っているのだろう、立花はそう思い聞くと


『その放送は、さっき拝見しました』

『ですが、その前に木村から取材を受けた事を聞いており』

『初見の技をアイドルの女の子が披露した上に、弟子だと名乗っていたと』

『技の映像を見た時にその話が事実と確信しました』と解説をする。


『流れと言うか、なりゆきで彼女にエクシブハンターを教えて』と

歯切れの悪い答えをする立花。


『お顔を拝見しましたけど、随分と可愛いお嬢さんじゃないですか?』

『お付き合いをされているんですか?』と聞かれた立花は慌てて


『まだ、ちゃんと付き合っていないと言うか、これからって言うか』と、しどろもどろで答えたので


『もしかして、横にいらっしゃるのですか?』とドキリとする言葉を投げ掛けてきたのだ。


知り合いからの心臓に悪い、連発の質問に完全にテンパっていた立花は

『今はいません』と

アンにさっきまでいた事をバラしてしまう。


『ふ〜ん』


1人頷く猪木会長。


次は何を質問されるんだ?と

ドキドキしている立花は


『今日、電話をかけてきた本題は何ですか?』と

話題を変えるために確認すると

 

『古い友人である立花さんに良い人が出来たって噂を聞いて嬉しく思い』

『事の真相を本人のクチから聞きだそうと思って、かけました』と笑いながら答える。


会長は信用できる人だ、10年間、常に立花に自分の会社に役員で入ってくれ?


会社が上場した際も立花のおかげだからと言って株式を渡そうとしてきたほどだ。


そう考えて立花は絵色女神との、いきさつを話し、特に実家に仕送りをして自分は我慢している事を強調するように猪木会長に話したところ


『感心する話ですね』

『立花さんが応援したくなるのも納得です』

そう言って同調してくれた後に


『私どもも一緒に応援して宜しいですか?』と

立花に聞いてきたのである。


『応援って何ですか?』

エクシブハンターでキャラクターで登場させる?とか、そのような事を想像して質問をすると


『我が社のイメージキャラクターに抜擢するとか』

『エクシブハンターのCMに出演して貰うとか』

『我が社の広報誌に出て貰う事とか多岐多用で応援したいです』と話してきたのである。


全部はムリだとしても一つでも実現すれば彼女にとって知名度を上げられる飛躍のチャンスだ。


だが、彼女の認知度を上げてあげるから、出演料はボランティアなんて事はないよな?


売れないグラビアアイドルは青年誌に載せて貰うスタンスなんで、ノ-ギャラなんて話を聞いた事もある。


『失礼な事を聞いても良いですか?』

立花が恐る恐る聞くと


『何ですか?改まって』と

会長が聞いてきたので


『ギャラって発生します?』と

大人の話をし始めた。


『もちろん、お支払いします』

会長は淡々と説明してくれていたが、

立花は彼女の手元にいくら渡るかを知りたかったのである。


だが、それ以上を聞くのは親しい間柄とはいえ失礼にあたると考えて

『宜しくお願いします』と頭を下げてお願いした。


『立花さんにお願いされたのは、今回が初めてなので最大限の協力をさせて頂きます』


『まだ加入されて日が浅いと伺っておりますので、これを機に飛躍される事が』

『しいては立花さんへの恩返しになれば光栄ですので』と約束をしてくれたのだ。


『ありがとうございます』

彼女への援護射撃が出来た事に感謝して、会長にお礼を言うと


『会社所有のマンションが六本木にありますけど、密会用に使いますか?』と

付き合いの心配でフォロー提案をしてきた。


『大丈夫です、彼女も電車で移動出来るくらいに無名ですから』と丁重にお断りをした。


『そうだ、本題を忘れるところだった』と

猪木会長が今までの話が本題では無かった事をいうような発言をしたので


『本題は何だったんですか?』と立花が尋ねる。


『そうです、本題は来月に開催するエクシブハンターの世界大会』

『それにGODとして立花さんに出て貰えないかな?と言うお誘いです』と本題を切り出したのだ。


その件は先月、断った。


何を今さらと思い、立花の意志は変わらない事を告げようとすると


『絵色さんと立花さんでペアを組んで、是非大会に出場をして頂きたいと思っております』と

2人揃っての参加を誘ってきたのであった。


この企画は立花が提案したもので、歴史の古い人間と新規参入の人とのレベル差が広がり過ぎてきており


ゲ-ムへの新規参入者が中々初めヅラいとの声を聞いて悩んでいた会社に


オ-プン参加にして、参戦する人は全員ゼロからスタートしてアバタ-を成長させていきペアマッチをしたら盛り上がるのでは?と言った


立花のアイデアを会社が採用して、規模を世界大会に拡大したものだった。


言い出しっぺだが、友達もいない立花は、誰も誘えないし恥ずかしいと言う子供のような理由で、発表前から不参加を決めていた。


『絵色さんと立花さんでGOD andビ-ナスと言うユニットで参加して貰いたいんです』と

勧誘を続ける。


絵色女神とのタッグか?


確かに、それは面白いかも?

そう立花が考えていると


『ビ-ナスさんも名前を売るのにGODさんとのタッグは世間から注目されると思いますよ』と

痛い所を突いてくる。


え?


待って?


『猪木会長、さっきからビ-ナスって名前を連呼していますけど何処でそれを?』と立花が

絵色女神のハンドルネームを連呼している事に違和感をを感じて質問すると


『YAHOOニュースで私も覚えました』と

サラッと、とんでもない事を言い放ったのだ。


YAHOOニュース?


『ウソでしょ?』

『ちょっと待って貰っていて良いですか?』と、電話を途中のままサイトを開いて確認する。


トップページには載っていない、


エンタメか?


そう考えて調べると確かに載っていた。


『権太坂の絵色女神、GODに弟子入り』


その見出しで、昨夜の放送が説明されており、彼女が出した技がオリファルコン社の社員に新技として認定された。


ネット界隈では新技の名前は『ビ-ナス』と呼ばれていると書いてある。


スピ-カ-状態で

『世界大会でも必殺技ビ-ナスは使用可能に、ついさっき仕様変更しときました』と猪木会長が説明をしてきた。


立花は考えている。


絵色女神の名前を売るには、今しか無いだろ?


猪木会長は世界大会の開催は大々的に記者会見すると言っていた。


『記者会見の時にGOD andビ-ナスを発表するつもりですか?』

立花が会長に質問をすると


『そう出来たら、1番ありがたいです』と答えてくる。


華やかな舞台は苦手だ。


だがゲ-ムの世界の事だから立花の個人情報はバレる可能性は少ない。


成功すれば絵色女神の名前が売れて、彼女にスポットライトが当たるだろう。


悪い話ではない。


『彼女にも確認をしないと、いけないので参加は保留にして貰って良いですか?』

立花にそう聞かれた会長は


『前向きに検討して頂けて嬉しいです』

『吉報を待っています』と言って、電話を切った。


会長との電話の後、立花は色々と考えている。


変に期待を持たせてもいけないし、会長に仕事の事を頼んだ事は黙っておいて


まずは世界大会に参加するか?

彼女に聞いてみないと、いけないな。


それにYahooニュースに載っている事を教えて、クチ裏合わせもしないといけない。


せっかくの休日だったが、立花の周辺が騒がしくなり始めた時だった。







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