スク-プ
写真週刊誌が芸能人の
スキャンダルを発表する際の
情報元の
半分以上がタレコミだと
言われている。
あのタレントのスク-プが
あるんだ。
密告する理由は
色々だろう。
金目的
超ビッグスク-プだと
50万円以上が
情報提供者に
支払われるらしい。
告発
大物お笑いタレントの
スキャンダルが載った
週刊誌は完売になったほどだ。
足を引っ張る
敵対組織やライバル関係の人物が
自分達に有利になる為に
リ-クするらしい。
復讐
裏切られたと思う人が
秘密を告発して
恨みを果たす。
『今回は復讐の
ラインですかね?』
そう聞かれた編集長は
『そうだろうな?』
『絵色女神の恋人情報なら
買う週刊誌は
いくらでも、あるだろう』
『それなのに
彼氏と絵色が一緒に
写っている写真と』
『彼氏の名前と会社
住んでいるアパートの
住所を伝えてきて』
『自分の連絡先は
一切、教えてこない』
『と言うより
もう連絡が取れないんだ』
情報提供者は金になる
絵色女神の恋人情報を
一方的に送ってきて
音信不通との事だ。
『この絵色女神は
今より幼い感じが
しますよね?』
『時期的にも
今より2ケ月前くらいですかね?』
そんな記者の質問に
『その写真に写っている
立花さんに可愛いがって
貰ったんだろう』と
下品な笑い顔で
編集長が答えた。
『この写真だけでも
掲載出来るが』
『現在進行形で
もっと過激な写真が
撮れたら』
『ソッチの方が
売れるだろ?』
人の不幸で金を稼ぐ
写真週刊誌の人間は
そう言って笑っていた。
週刊誌がアパートの前で
張り込みを始めて
3日目に
買い物帰りと思われる
絵色女神と会社員が
帰ってきた。
『バッチリ撮れた』
『後は、部屋に何時間
滞在しているかだな?』
そう言って
外で観察していた
記者の前で
立花と女神が部屋にいる
アパートの電気は
25時過ぎに消えた。
『始まったか?
終わったかな?』
『あんな可愛い顔で
どんな声で
鳴くんですかね?』
記者とカメラマンの
下衆な会話が続いていた。
徹夜明けの記者と
カメラマンが
週刊誌の編集部に
戻ってきた。
『証拠写真は撮れました』
『後は本人達に直撃
インタビューして
終了ですかね?』
立花と女神が知らない所で
大きな嵐が起きていたのである。
そんな事を知らない2人は
昨日の変装作戦が
成功だった事で
調子に乗って
駅まで手を繋いで
歩いて行った。
『明日からの決勝ラウンド
頑張って優勝しましょうね』
そう言って張り切る
女神に
『そんなに甘くないぞ』
『でも、出来るところまで
行きたいな』
そう言って
女神がタクシーに
乗り込む姿を見て
立花も会社に向かう。
電車に乗った立花は
猪木会長に
『大事な話があります
『何時に、電話をかけても
大丈夫ですか?』
そうメッセージを送った。
するとすぐに
電車に乗っていた
立花のスマホにレスが入る。
『世界大会、前日に
立花さんからの急ぎの
メッセージ』
『9時までならフリ-です』
『それ以降はスケジュールを
確認して連絡します』
そんなレスが入る。
『ありがとうございます』
『8時過ぎには会社に
着くので』
『8時10分には電話をします』と
返信メッセージを打った
立花は会社へ向かう。
そのメッセージを見た
猪木会長は
横にいる佐山サトシに
『立花さんが火急の用事で
俺と電話を
したらしい』と伝える。
『もしかして、女神ちゃんが
妊娠したから
結婚する、って話じゃない?』
佐山は、そう言って
笑っている。
付き合いの長い立花の
初めての行動に
戸惑っていたが
猪木会長も出社の
準備中だったので
自分の身支度を急ぐ。
立花は自分の会社の
最寄り駅に着き
時計を確認する。
8時5分
時間より早い
会社まで歩いて行き
近くの公園へと向かう。
ここなら
誰にも邪魔されだろ
そう考えた立花は
猪木会長に電話をした。
すると、待ち構えて
いたように
猪木会長が受電
『おはようございます』
『こんな朝から電話なんて
初めてですよね?』
そう猪木会長が
言った言葉に
『申し訳ありません』
『でも、決勝ラウンド開始の
前に会長にお伝えしたいと
思ってまして』と
立花が言った事で
会長が身構える。
『はい、それは
何ですか?』
猪木会長が
立花に確認すると
『世界大会が終わったら
オリファルコンに
お世話になりたいと
思っています』と
立花が入社宣言を
伝えてきたのである。
それは猪木会長が
長年待ち望んでいた事だった。
立花のアイデアと提案力と
人柄に惹かれていた
猪木会長には
飛び上がるほど
嬉しい話である。
『ウソとか、ドッキリは
なしですよ?』
急転直下の話に
猪木が念押しをするが
『流石に、この話を
ドッキリで言える根性は
ありません』
そう言って
猪木会長に入社宣言を
したのであった。




