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追放剣士とお気楽魔王~自由な奴らが世界を変える~  作者: 幸・彦
番外編 キャラクター解説など
688/703

●キャラクター解説 ソーピオラ・ヘンズプレイヴ●

挿絵(By みてみん)


※ネタバレを含みます。


================================


現代最強と目される貴術の使い手であり、勇者メリフィスの相棒。


メリフィスと共に最初から登場している彼女ですが、実は結末へと至る

プロットがもっとも大きく変化したキャラでもありました。


最初のプロットでは、魔王…つまりグレインを共闘によって倒した後で

ルクトとメリフィスがガチで戦い、この時点で初めて「人魔の呪い」に

覚醒したルクトが勝利。そこで彼女が敗れたメリフィスとグレインとを

魔術で取り込み、最強最悪の存在となって世界を支配しようとします。

手も足も出ないルクトとガンダルクでしたが、ここでグレインが抵抗。

自らの体内に秘められた黒返魂玉を取り出し、ルクトたち2人にこれを

砕かせます。これによって、一体化していたソーピオラとメリフィスも

共倒れになって消滅。世界は平和を取り戻す…という展開でした。


要するに、完全なラスボス枠として設定していたわけです。


中盤を越えてルクトとメリフィスが和解を果たし、さすがにこの結末に

持ち込むのは無理だろうなと判断。次に考えたのは、魔王を倒した直後

その魔王の正体がグレインだったと側近のマグナシオから聞き出し、

一瞬の隙を突いてその屍と一体化。新たな魔王になる事で世界の支配を

目論む…という展開でした。つまり土壇場でメリフィスを裏切る、と。

やっぱり倒されますが、この案ではアミリアスの魔術によって魂だけを

魔石に封入され、以後メリフィスが持ち歩く事になる…といった末路を

想定していました。


この段階でもやっぱりラスボス枠。


転機となったのはやはり、ザンツが復活した事と、戦士団をそれなりに

しっかり描くようになっていった事かと思います。正直な話、最後まで

ガンダルクの正体に気付かない展開も想定していたので。


さらに物語が進み、ガンダルクとも割と仲良くなった事からラスボスの

候補より完全に脱落。次の案では、最終決戦でメリフィスを庇って体を

失い、やはりアミリアスの手で魂を魔石に封入。からくもその存在だけ

保つ事ができたという展開を考えてみました。ラストは決定案と同様、

メリフィスがホニップ・イノの2人と共に旅立ち、彼女を元に戻す術を

探しに行くといった感じで終わり。ザンツとの決戦で左腕を失うのは、

このプロットの名残でもあります。


この時点でやっと邪気がほぼ抜け、裏切りに繋がる要素も完全に消滅。

物語開始当初のいけ好かないキャラは、こういった展開予定から生じた

ものだったという話です。


と言っても、プロットの変化に伴う性格の変化は、そのまま彼女自身の

考え方の変化に置き換えていく事が出来たかなと思っています。当初は

ただの「切り捨て」に過ぎなかったルクトの追放も、時間が経つにつれ

嫌でも意味の重さが変わる。そして想定外だった事が起こり、戦士団の

存在意義も変わっていく。そうした流れの中、彼女の考え方も少しずつ

変わっていったのではないかなと。


あらためて思い返せば、こういったソーピオラの没プロットを転用して

描いたのが、マグナシオやレピアナだったのかも知れません。


幾度も体を張って戦い、遠い勝利をメリフィスと共にもぎ取った彼女。

迷いも回り道もあったけど、致命的な間違いは犯さずにここに至った。

きっとメリフィスに寄り添い続け、楽しく生きていくのだと思います。

紆余曲折という言葉がピッタリな、本当に「想定外」のキャラでした。


余談ですが、魔石に魂だけ残る案で想定したシークエンスがあります。


いつか体を取り戻してやると告げるメリフィスに、そんなのいらないと

強がりを返すソーピオラ。その言葉に対し、メリフィスがひと言。


「さっさと体を戻してもらわねえと困るんだよ。俺が勃つ間にな。」


このやり取りだけ書きたかったな、と思ったりしています。

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