●アクションシーン解説 28●
●ザンツとの決着・1●
最強最悪の魔人ザンツを倒すべく、ルクトたちとメリフィスたちが力を
結集する決戦です。
頭数を揃えても絶対勝てない。ただ被害が増えるだけ。それがはっきり
分かっているからこその戦法です。本編で何度も言及していましたが、
とにかく「戦う」ではなく「殺す」に特化した一度きりのミッション。
だからこそ描写を絞り、長引かないように注意しました。
アルメダの矢→トッピナーのパンチという流れは、二番刀の破片も含め
ルクトチームの総力というイメージで繋げました。そこまでやっても、
小さな傷しか作れない。でもそれで十分。何気にラジュールも参加して
貢献しているのがポイントです。
トッピナーの使ったガントレット・ロケットパンチは、この瞬間だけの
スペシャルモードです。多分二度と再現できないだろうなと。
ルクトが魔鎧装をまとってサポート役に徹するのは、やはり実力面では
メリフィスに及ばないから。ここで変に出張らないのがルクトです。
垓貴弾の爆発をザンツの体内に注ぎ込むという捨て身攻撃の元ネタは、
「トライガン・マキシマム」終盤でナイブスが地球船団相手に強行した
転移攻撃です。「雪崩をストローに注ぎ込むに等しい…」という形容が
かなり好きだったので。これほどの攻撃を連発しないと倒せないほど、
ガンダルクの体はあまりにも硬い。ひたすらその部分を強調しました。
土壇場でメリフィスに加勢するため駆け付けたウナクス。どこまでも
出番に恵まれない彼ですが、やはりここだけはメリフィスパーティーの
勢ぞろいにしたかったので、結果的においしい役どころになりました。
とは言え、爆心地でひたすら治癒術を自分とメリフィスにかけ続ける、
かなり過酷な立ち回りですが。
垓貴弾を爆発させてメリフィスの剣へと転移させ続けるソーピオラは、
あえて描きませんでした。明らかに彼女の技量を超えた精密作業であり
決して無傷では済まない。でもその可能性をメリフィスには言わずに、
独りで何とかする。腕を失うという結果が全てを物語る。ソーピオラは
やっぱりこういうキャラかなと思う次第です。
(2につづく)




