●アクションシーン解説 26●
●マルマ村の戦い●
ラキアノン攻略戦とほぼ同時進行で展開していた、小規模ながら非常に
重要な戦いです。
旅の途中で別れたアルフとルブホの2人が、ランダナグマ現教主である
ロブエン・ホーズと遭遇して戦いになるという、まさに番外編的戦闘。
スケールや迫力ではなく、緊張感のある探り合いとして描写しました。
ザンツ復活という世界規模の大罪を犯したものの、それが成就して以降
ほとんど出番のなかったロブエン。このあたり、彼の役立たずっぷりは
完全に意図していました。参謀格のジロムが、常にザンツの傍にいる。
用なしとまでは行かなくとも、今のロブエンにできる事など何もない。
功労者として、有名無実な名誉職に落ち着いていればいいという感じ。
だからこそラキアノンに同乗せず、女性に化けて僻地に潜伏していた。
正直な話、ロブエンをどうするかについては考えていませんでした。
率直に言ってこのまま忘れた振りをしていてもいい。でもそうすると、
どうしても決着が中途半端になる。最終的にマグナシオが全ての信者を
殺すとしても、少なくともロブエンの死は誰かの目の前で描きたい。
そんな思いと「アルフとルブホにも出番が欲しい」という思いが見事に
融合。何かと直感の鋭いセルニルがいれば百人力。ホニップたちの手で
信者たちの潜伏地が残らず暴かれた今なら、こんな展開もアリだ!…と
開き直り、この邂逅を描きました。
ご都合展開だと言われそうですが、ここは「凄い偶然」という事で…。
前述の通り、この場で激しい戦闘を描く必要はないと考えました。
その代わり「セルニルとアルフたち2人でなければ見破れない」特殊な
化けの皮を設定し、ちょっと推理系に振った駆け引きでまとめました。
些細な戦果ではありますが、今でも彼らはルクトやガンダルクにとって
頼もしい仲間。誰も知らない局面で活躍してくれたというのは、大いに
励みになったと思います。もちろんシャリアとイバンサにとっても。
ロブエンをシャンテムに引き渡した後での4人の再会は、描写していて
かなり楽しいものでした。これからガルデンで激戦が始まる。その前に
こういう事があれば、幸先がいいとテンションも上がる。サブキャラの
晴れ舞台だったガルデンの「前説」として、このシークエンスは楽しく
書く事ができた…と思っています。
ロブエンが美女に化けていたというシチュエーションは、ギャップ狙い
そのものです。特に深い意味などはありませんでした。強いて言うなら
アルフの黒歴史(?)との相乗効果みたいなものを狙った…かも?




