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追放剣士とお気楽魔王~自由な奴らが世界を変える~  作者: 幸・彦
番外編 キャラクター解説など
633/703

●アクションシーン解説 9●

●ロヒリア王宮の戦い(補遺)●


忘れていた王女メリゼ帰還編です。


どうにかメグランとモーグの危機を乗り越えたメリゼ王女が、王都へと

帰還する際に起こったクーデターを描く戦い。ルクトとリアンホという

かなり想定外な組み合わせとルブホの隠蔽術を合わせ、どんでん返しを

描写してみました。


キャラクター紹介でも説明しているとおり、リアンホの能力はきわめて

特殊であるため、誰かと連携する事が大前提になります、それを踏まえ

多数相手の戦いに強いルクトと臨時タッグを組む事になりました。

アルメダほどではないにせよ、敵を制圧するという点で強いリアンホ。

たとえ敵対すると言ってもメリゼの愛する臣下を殺すのは不本意なので

かなりのベストコンビです。たぶんピルバスでも同じ事ができますが、

とにかく彼は王家に対しての遠慮が凄いので、王に化けるなどといった

不遜な行為は絶対に不可。結果的にこの戦いの構図になった次第です。



●カウギ村の共同戦線●


ランダナグマによる第二次心臓狩りに対抗する、騙し討ち作戦です。


ゲンヌイ村で再会を果たしたルクトとメリフィスは、お互いの現状を

ほぼ把握し、和解したと言っていい状況になっています。それを踏まえ

彼らではなくその関係者同士が先に共同戦線を構築する…という展開で

場を設定してみました。マレ島へと赴いた一行を描くのも大事ですが、

ここまでに関係を構築した者たちがどう動くかといった点も重要です。

ザンツやランダナグマの脅威の規模を表現する意味でも、また物語を

多角的に描写するという意味でも、さらに個々のエピソードを描きたい

という単純な思いからも、こういう副次的な話も重要だと思いました。


ここに来て初となる「ルクトたちもメリフィスたちもほぼ絡まない」

脇役キャラ同士のエピソードとして描いたのが、カウギ村の戦いです。

同時に、いずれトップクラスの重要ポジションキャラになるプロマの、

本格主演エピソードになりました。


主人公チームの動向描写が深化した段階だからこそ、「誰がメインかが

判らない」切り口から話を開始する展開は、かなり新鮮に書けました。

魔人に蹂躙された村で冒険者たちが魔王ガンダルクと遭遇する…という

シチュエーションで、現場の実態を丸ごとひっくり返す。こういう系の

どんでん返し、実は割と好きです。


何度目かの登場になったスランナグたちですが、戦いを描いていたのは

ピルバスとリアンホのみ。今回は、スランナグに重点を置きました。

魔王ガンダルクを名乗ってもあまり違和感がない容姿と、かなり凶悪な

溶解魔術の使い手。それだけ聞くとヤバい存在という印象ですが、実は

気さくで面倒見のいい姐御肌です。生真面目気質のプロマとの出会いは

けっこう面白い化学反応になったと思います。リアンホの能力の応用も

きっちりと描けた感じ。その反面、活躍はしたもののカルドスはやはり

地味な印象になってしまいました。


このエピソード自体に特に元ネタはありませんが、決戦の際にプロマが

用いていた仕込み剣は92年の映画「ドラゴン・イン/新龍門客棧」に

登場した子母剣のオマージュです。敵の怪力で捻じ曲げられた剣から、

小ぶりな剣を抜くというギミックが好きだったので。

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