●アクションシーン解説 4●
●第一都マンデ前の戦闘●
中盤以降の定番的な存在となった、魔鎧兵のお披露目バトルです。
元ネタは、08年公開の映画「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」に
登場する「不滅の黄金軍団」です。二番刀を突き刺す事でアミリアスが
乗っ取れる描写も、本作に登場するキャラ、ヨハン・クラウスの能力の
オマージュです。ただし、元ネタの黄金軍団は完全自律行動型なので、
中に誰かが搭乗して操作する設定はアニメ「装甲騎兵ボトムズ」作中に
登場するアーマード・トルーパーをオマージュしています。ぶっちゃけ
サイズも強さもローラーダッシュもほぼこっちに準拠している感じ。
メリゼが手で触れて超高々度に転移させるという戦法は、もはや完全に
開き直った彼女の必殺技として考案しました。こんな事をすれば確実に
相手は惨死する。だとしてもやる。自分も戦う、という生き方を選んだ
メリゼならではの力技です。
ルクトと魔鎧兵2騎とが戦うシーンでは、重量ハンデをどう埋めるかに
重点を置きました。直前のシャリアとイバンサとの戦いで、少なくとも
普通の人間程度の膂力では太刀打ちできないという事実は描いている。
それを踏まえた上で、幾多の魔人を相手に戦ってきたルクトだからこそ
見出せる戦法がある。アミリアスと連携する事で成せる「デタラメな」
戦いは、彼らの実力と応用力を描くという意味で楽しかった印象です。
作中でも明言している通り、魔鎧兵は守護者よりはかなり弱い。
とすると、ルクトなら真っ向勝負を挑まれてもどうにか勝てるだろう。
ただし力づくでぶった切るといったパワープレイにはしたくない。
こういった展開で、手持ちの能力の応用戦術を考えるのは醍醐味です。
●荒ぶる屍人ゲルテ●
ブレスコニエの使者として登場し、口封じによって殺された男ゲルテ。
彼の骸から情報を得ようとするこの戦いは、ある種のホラーテイストで
描写してみました。元ネタは02年の映画「ブレイド2」に登場する、
新種の吸血鬼「リーパーズ」です。原典では衰弱死した個体を解剖する
場面、そして日本刀で壁に串刺しにされた後、自分の肉体が裂けるのも
構わずに逃げる場面があり、それらをオマージュしてみました。
おぞましいビジュアルになっている反面、気にする事も臆する事もなく
平然と力技でねじ伏せるトッピナーの存在も、大きなポイントです。
この姿を見て、ラジュールは彼女にどんな感情を抱いていただろうか。
魔人だとかレメントだとか以前に、そのあたりの気持ちなど想像すると
ちょっとシュールです。夫婦喧嘩をしたら無事では済まなそうな…。




