●キャラクター解説 イバンサ・クマス●
※ネタバレを含みます。
================================
プローノと共にメグラン王国に亡命した、ジリヌス王国の兵士の一人。
物語前半における旅仲間の一人で、槍術の名手という設定でした。
メグラン王国編はとにかく旅仲間が急に増加したので、個々のキャラを
描けるか実に不安だった印象です。が、結果として旅が長丁場になり、
それぞれの個性をそこそこちゃんと掘り下げられたかな…と思います。
そんな中、やはり活躍の場が他よりやや少なかったのが彼。出番的にも
シャンテムとの会議の中でルクトに突っかかったくらいで、戦闘以外の
見せ場がそれほど作れなかった感じでした。
ザンツ復活という展開に至り、相方のシャリアが真っ先にルクトたちの
救援に向かったのに対し、こっちは出番なし。どこで何をしているかが
台詞で片付けられてしまうといった事態に陥っていました。が、その後
マレ島編を経てようやくの再登場を果たし、以降は人魔の部隊を率いて
ザンツと戦ったり、ガルデン防衛戦に参戦したりと大活躍。エゴイにも
一目置かれる存在になりました。
作品自体の尺が長くなったからこそ活躍できたキャラ、と言えるかも?
最終章でも描写していますが、彼の最大のポイントは「数奇な人生」と
いう形容に集約されます。そもそも彼は、個人事業主である冒険者とは
根本的に異なる「兵士」です。国防が仕事であり、滅多な事がない限り
国を出る事も配属が変わる事もない立場にあります。冒険者がいる以上
魔人と戦う機会も巡ってきません。同じ「戦う仕事」に就いていても、
ルクトやメリフィスとは全く異なる人生を歩むはずだった人物です。
国の激変を機にプローノと共に出奔し、結果的には想像もしなかった
人生を歩む事になった。おそらく、事あるごとに感慨に耽るだろうな…
と思ったりします。もちろん選択が良かったか悪かったか、それはもう
分かりません。国に残った方がいい人生になっていたかも知れないし、
そうではないかも知れない。純粋に「想像もしなかった」人生になった
というだけの話です。彼自身が後悔しなければそれでいい。岐路に立つ
人間というのは結局、それに尽きるではないかと考える次第です。
そういう意味では、モーグ王国での暮らしをエンジョイできている彼は
勝ち組と言ってもいいのかも?
名前の元ネタは、特撮ヒーロー番組「宇宙刑事ギャバン」より。
主人公であるギャバンの駆るバイク「サイバリアン」と、敵組織の名前
「マクー」を合わせて考えました。




