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FILE9:ロシア東部争奪戦(4)
ドアが吹き飛ぶと同時に俺とセルゲイは部屋の中へ銃を向けた。
中には三人の敵がいて、一人はナイフを持ち俺に襲いかかってきた。
残りの窓から逃げている方はセルゲイに任せ、襲ってきた奴のナイフを銃身で受け流し、そのまま顔にひじ鉄を食らわせた。
最後に頭を打ち抜き銃をおろした。
一息つくとヨシュアから無線が来た。
「こちらヨシュア、今から二階に向かう」
「分かった、俺たちは地下にいく」
セルゲイにいくぞ、と声をかけ地下へいくために階段へ向かった。
階段へ向かいながらリロードをした。
「おかしい」
不意にセルゲイがつぶやいた。
「どうした?」
「静かすぎます、増援がくる気配がない」
それはちょうど俺も思っていたことだった。
「俺も思ってたとこだ、何かあるのかもな」
階段を降り地下の部屋へむかう。
今来た方を俺がカバーし、セルゲイが爆薬を仕掛ける。
「設置しました」
爆発しドアが吹き飛ぶ。
同じように敵を始末する。
ただ違うのは一人だけ生かしておいたことだ。
「さて、あんたを生かしておいたのは聞きたいことがあるからだ」
俺は生かした敵をイスに縛り付け質問した。