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FILE4:夢か現か(2)

ちょっとエッチです

「        」


やはり声は聞こえない。

まぁおそらくは破壊しました的のことを言ったのだろう。

とにかく今は中に入ることが先だ。

所々焦げている草の上をブーツで一歩一歩、しっかりと歩いていく。


教会はもう目の前だ。

ドアノブに手をかけた。




白い天井

清潔なシーツ

食欲をそそる心地よい匂い

窓から見える「作られた」海

その全てがさっきまでとは違っていた。


夢、だったのか?

それにしては現実味がありすぎたよな、何だったんだ?


「それより此処、何処だ?」


そこはとても綺麗で

とても明るくて

とても広い

でも、心の底から寂しくなる。

そんな場所だった。


「あぁ!ナギの目がさめたぁ!」


「桃華?何でこんな所に?それより、此処は何処なんだ?」


「此処?此処は桃の家だよぉ?だから桃が居るんだよぉ」


此処が桃華の家?あいつって一人暮らしのはず?

なんだよこの広さ。


この部屋だけでも三十畳はあろうかという広さだ。


こんなとこに一人暮らしかよ。

寂しくねぇのかよあいつ。


「まっててねぇ、もうすぐお粥が出来るからぁ」


そんな俺の心配とは裏腹に桃華はスキップしながらキッチンへ戻っていった。


再び戻ってきた桃華の手にあったのは今まで一度も目にしたことがないくらい豪華で美味しそうなお粥だった。


「これねぇ桃が作ったんだよぉ!」


警戒しながらも一口目を口に運んだ。

刹那!瞳の奥で水面につぼみが触れて弾けた。


「う、うまい!上手いうえに巧いし、さらに旨い!うますぎる!」


もはや、それしか言うことが出来ないほどの旨さ。

うまいがその時ほど同時に様々な意味を込められたことはないだろう。

それほどまでに桃華の作ったお粥は美味しかった。


「えへへぇ、ほめてほめて」


「んっ。えらいぞ桃華」


なでこなでこ

するとお粥の美味しさに気をとられて忘れるところだったことを思い出した。


「なんで俺は桃華の家にいるんだ?」


俺はその日一番の疑問を桃華に聞いた、が桃華に聞いたこと自体が馬鹿だった。


「付き合ってるんだしぃ、愛しのナギは桃が面倒見るんだよぉ。よし!元気になるようにチューしてあげるぅ。」


ペシィン


「いたぁい!ナギが叩いたよぉ!うぇぉぉぉん!」


くそぅ!こいつに聞いた俺が馬鹿だった!


「調子に乗ってふざけたこと言うなぁ!まだ付き合ってないからな!お互い好きになっただけだからな!」


「そういうのをぉ素直になれない純粋な愛じょ」


ペシペシィン!


「うぇぉぉぉん!ナギがまた叩いたぁ!うぇぉぉぉん!」


「お前が言いたいことはわかったわ!分かったから!人の服で涙を拭くな!あぁ!鼻水はもっとだめだぁ!」


二人して格闘していると自動ドアが開き、ヨシュアとウェンルーが入ってきた。


「お〜いナギ〜、ヨシュア様がお見舞いに・・・!!」


「どうしたの?私にも見・・・!!!!」


二人が驚くのも当然ベッドの二人は熱く抱き合っているようにしか見えないのだから。


ヨシュアとウェンルーは後ろへ下がり、何も言わずに笑顔のまま自動ドアだけが閉まっていった。


「・・・・・ちがぁぁう!これは誤解だ!誤解なんだ!俺たちは決してそんな仲には!」


叫んでみても意味はなし。

挙げ句の果てには


「続き、しよぉ。」


もうやめてくれぇぇぇ!


小休止


「で、今に至るというわけか。」


ようやく戻ってきたヨシュアとウェンルーに事の詳細を話したが、どうもヨシュアは信じてないらしい。


「お前が桃にそんなことをしたくなる気持ちも分かるぞ」


「だから違うって!何度言えばいいんだ!」


「あんだけの巨乳だもんなぁ、おっぱいボーンッだぜ?」


こいつは本当にエロい。

根はいい奴なのに。


「ウェンはあれだもんよ、ペッタァて、もうちょっとデカけりゃぁなぁ。まぁ俺としては、貧乳もステータスとしてだな」


などと語るその背後に影が迫っているのに気づいたとき、

彼は後頭部に強烈な跳び蹴りを食らいベッドの角に鼻をぶつけていた。


小休止


「貧乳が悪いって言った訳じゃねぇだろぉ」


「そういう問題じゃなぁぁい!何であんたはそうもえ、え、ええ、エロいのよ!」


必死で弁明するヨシュアだがウェンルーが怒っていることとは違ったようだ。


「あ、あのぉ、一つ聞きたいことが、」


「「あんたは黙って」」


二人に同時に言われちゃあかなわないよ。


「どうして此処に来たかだろう?」


声のした隣を見るとカレンが立っていた。


「カレン!いつ間に!」


驚きと畏怖の念を込めた視線にカレンは


「私には神出鬼没のライセンスがデフォルトで備わってるのよ。」


と、だけ答えた


小休止


「でここにいると?」


「そうだ」


なんでもカレンにアップルパイボンバー(カレンが名付けたんだよ)を食らって気絶した俺はとりあえず医務室に運ばれた、しかし医務室のベッドが満員だったためやむをえず此処に移されたらしい。

何故かって?桃華が名乗り出たからさ。

とにもかくにもそういうわけで此処にいるわけだ。


「しかしまぁなんだ、広すぎるだろこの家、あいつは寂しくないのかよ?」


隣にカレンはおらず、代わりに桃華が立っていた。


「桃は大丈夫ですよぉ、強いもんっ、」


そう言う桃華の目は少し潤んでいた。


「桃華、お前」


なんて声をかければいいのだろう。どうすれば桃華は笑ってくれるのだろう。

気づくとそんなことを考えてた。

桃華は泣いていて、それなのに嬉しそうだった。


「桃、こんなの久しぶりで、家がこんなに賑やかになる事なんてなくて、嬉しくて、」


そう言いながら俺に寄り掛かってきた。

まぁ、服なんていくらでもあるんだ、涙ぐらい拭かせてやるか。


「桃華・・・・・鼻水は拭くなよ」

ここまで読んでくれた読者の皆様ありがとうございます。

たったの四話目ですが既にくじけそうな自分がいました。

もうやめてしまおうかなと思うこともありましたが、もしかしたら読んでくれている人がいるかもしれない!

続きを楽しみにしている人がいるかもしれない!

そう自分に言い聞かせ頑張りました。

正直、メッセージがないと寂しくて、一つでも来たら桃華のように泣いてしまうかもしれません。

そんな諸事情は置いといて

ここまで読んでくださった方々には感謝感激雨霰です!

これからも未熟ながら頑張っていきます。


さて、本編の方ですが・・・主人公くっつくの早くね?

自分で作ってて思いました。

普通もっと戦いとか葛藤とかを通していくものだと思うんですけどねぇ。

この作品、行き当たりばったりで作っていまして

ストーリー構成とか細かくはないです。

あと途中からロボット出すつもりなんですが、どうでしょうか。

いや、自分で決めろよですね、はい

その辺も含めてメッセージを頂けたら超ベリーベリー嬉しいです。

少しふざけすぎた気もしますが次回「日本争奪戦」をお楽しみに

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