FILE28:RAN(2)
更新おせぇーなー。
誰か殴り倒して下さい。
「鳴海という子を知っておるか?」
「二ヶ月前に来た子でしたっけ」
「そうだ、あの子の事で頼みたい事があるのだ」
何だろう。俺に頼みたい事?
「あの子がどうしてここに来たかは分かるな?」
ここに来る人の理由なんて両親がいなくなったか捨てられたかのどちらかだ。
「はい、なんとなくですが」
「彼女は両親を目の前で殺されてな、それも無惨にだ」
そういえばヨシュアが部屋から出てこないって言ってたな。
「それで部屋から出てこないと」
「そうじゃ、それで頼みたいことなんだが…」
「その鳴海っていう子の心を開いてほしいって事ですね」
「話が早くて助かるの、頼まれてくれるか?」
「分かりました、頑張ってみます、あの!院長!」
俺は部屋の奥に行こうとした院長を呼び止めて、恐る恐る聞いてみた。
「あの、その顔の傷は?」
院長は頬の傷にそっと触れると悲しそうな顔をした。
「あの子の心はひどく傷ついておる、老いぼれにはどうにも出来なかったのじゃよ」
それだけ言うと院長は奥へと歩いて行ってしまった。
「うーん、なんとなく予想はつくけど……」
それが当たらないことを祈ろう。
いや、むしろ外れる事を。
その後、職員の人からその子の部屋の鍵を受け取り、部屋へ向かった。
部屋へ向かいながら、俺はどうやって立ち直らせようか考えた。
「何かプレゼントするかな、食べ物、いや物じゃだめかもな」
そうこうしてる内にいつの間にか鳴海の部屋の前まで来ていた。
「まぁ、とりあえず会ってから考えるかな」
ドアをノックするが返事どころか物音さえしない。
俺は仕方なくもらった鍵を使い、部屋の中へと踏み入れた。
特にこれといった特徴のない部屋だった。
綺麗に掃除された部屋は物音一つせず、動くことさえ躊躇われた。
「とりあえず……どこにいるんだ?」
リビングに行ってみるが誰もいない。
他に二つ部屋があったので順番に見ていく事にした。
一つ目の部屋は何も無く、二つめの部屋にはベッドがあった。ベッドには一人の少女が座っていて、その横にはご飯が置いてあったが、まったく手をつけていなかった。
「えーと、君が鳴海桃華ちゃん?」
少女はこちらを向くと小さく頷いた。
☆さーど座談会☆
作者「落ち込むなよ」
エイリアス「これが落ち込まずにいられるか」
作者「一体どうしたんだ?」
エイリアス「初会話が本編ではなく何故後書きなんだ!!おかしいだろ、こんなの」
作者「出番があったことを感謝しようぜ」
エイリアス「うぅうぅぅぅ」