FILE25:決意と懇願(1)
最近執筆が進まないwww
目を開けると見慣れた天井があった。
三十畳ほどの部屋。
俺は多少の痛みは無視してベットから降りた。
そのまま全身の状態を確認し、自分が思いの他重傷だったことを知る。
左腕は動かすと痛み、右手の人差し指も折れていた。
キッチンから具を切る音が聞こえてきたから、そっちへ向かった。
「あ、ナギ!だめだよ、まだ寝てなきゃ」
俺は桃華を見た途端、罪悪感に苛まされた。
こいつは俺のことをこんなに心配してくれてるのに俺は何だ?
桃華の事を何一つわかっていないじゃないか!
「桃華、ごめん」
気づけば謝っていた。
何が変わるわけでも、何かが分かるわけでもないのに。
もっと他に言わなきゃいけないことがある、そんなことは分かっていた。
言わなきゃ、聞かなきゃ、桃華に辛い思いをさせたくない。
「ナギ?どうしたの?具合でも悪いの?無理しちゃだめだよ、ちゃんと休んでなきゃ」
桃華の目を見た。
赤く腫れていて、泣いていたことがすぐ分かる。
きっと桃華のことだ、俺が戻ってきてからずっとつきっきりだったのだろう。
「なぁ桃華、話が…あるんだ」
桃華は不安気な顔で俺を見てきた。
「俺達…………」