表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/29

FILE2:玄関、それは悲劇の溜まり場

基地の玄関でのお話です。

scene2 一時の休息



「「「ただいまぁ」」」


扉があいた瞬間、三人の声が同時に響く。


パァン パァン

三人が同時に一歩踏み出すとクラッカーの音が鳴り響いた。


「「ナギおかえりぃ〜、寂しかったよぉ〜」」


そう叫びながら俺に飛びついてきたのは鳴海桃華、オペレーターだ。

ちなみにナギって言うのは俺のあだ名だ。


まったく、こいつは帰ってくる度に抱きついてきやがる。

さらに天然が入ってるせいか、いつも目の前で


「ひぎゃっ」


・・・こけるんだよね。


「馬鹿が」


見下しながら言う俺に桃は


「あ、それ新しいプレイ?言葉責めって奴?」


ドガッ


「なんて事言ってんだ!謝れ!全国の読者の皆様に謝れ!」


キレる俺、ため息を着くヨシュアとウェンルー、不思議そうな目でこっちを見つめる桃


「ドクシャってなにぃ?」


は!しまったぁ!これはトップシークレット、誰にも言ってはならないのだ!


「ど、読者じゃない!ど!どあ!ど!どか!った!たらー!」


「あひひー、ナギが壊れたぁー」


あぁ、もうだめだ。

自我が崩壊していく。


「おどき、おどきー!カレン様のお通りだぁ!」


そう言いながら駆けてくるのはカレン・クロスロードクロスロード家の跡取り娘だ。


クロスロード家とは莫大な財産を持ち、

軍事的、政治的にも強い力を持ち、ローレンスの資金源でもある。


そんな所のご令嬢が持っているのは、「パイ」、それも「アップルパイ」だ。


「アップルパイ」を片手に持って突っ込んできたカレンが視界に入った途端


ぶちゃぁ


変な音と共に視界が赤くなってゆく。

俺の世界は今、「アップルパイ」に支配されている。


その匂いにつられて、ローレンス唯一の動物、猫のジャックがやって来た。


「んにゃぁ」


一声鳴くと俺の顔についている「アップルパイ」をなめ始めた。


「パイ」の容器が鉄製だったため、

その衝撃を受けた俺の意識はフェードアウト

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ