FILE18:捕虜(4)
PCが欲しい、それさえあれば……
たのしんでね
マルコは仲間が倒れるよりも早く敵を撃ち、アレンは撃たれた仲間を支え、呼びかけた。
「おい!大丈夫か!しっかりしろ!」
撃たれた隊員は荒い息づかいで答えた。
「妻に…妻に伝えてください…はぁ…自分は…立派に戦ったと…」
そう言い残し、隊員は目を閉じた。
「馬鹿野郎!自分で伝えろ!生きてその口で伝えろ!」
アレンの必死の呼びかけは、しかし届くことはなかった。
「ミラー・J・ハリス上等兵、KIA」
アレンが沈んだ声で無線に呟く。
すぐにダンル達が合流した。
「ボブとフォーリーでミラーをストライカーまで運び、いったん司令部まで戻れ、思った以上に敵の攻撃が激しい、増援と一緒に来てくれ」
二人がミラーを担架に乗せて運ぶのを手伝い再び屋内へと戻った。
「プールの横の植え込みから対空砲の砲主を撃つ、行くぞ!」
感傷に浸っている暇はない。
すぐさま目つきを変え指示を出すアレン、それに答えるように三人は歩を進めた。
帝国の最新式対空砲、3連装50cm+500cm対空砲「ヨハネ」は一分間に四千発撃てる50cm対空機関砲2門と指向式近接信管搭載の500cm高射砲が一門ついている。
~うぇんるーの軍事略語解説~
うぇん「さぁ私の出番ね」
よしゅあ「待ってくれ!俺のコーナーだったはず!」
うぇん「馬鹿はほっといて、今回はKIAについてね」
よしゅあ「それならわかるぞ!」
うぇん「じゃ、言ってみなさい」
よしゅあ「Kかなり 大きいI Aあの子の胸」
ドガッ!バギッ!バン!バン!ボキッ!
※うぇんるーインファイトの効果音
うぇん「はぁ、はぁ、無理矢理下ネタに繋げるんじゃないわよ!KlAはキル イン アクションの略で戦闘中などに死亡が確認された場合に使われるわ、できれば使いたくない言葉ね」
よしゅあ「ヨ…シュア……KIA」
~うぇんるーの軍事略語解説 終~
よしゅあ「……って!まだ死なん!」