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FILE14:ロシア東部争奪戦(9)
「早くこっちだ！」
前から回収部隊が援護に来た。
ヨシュアを引きずり銃弾がかすめながら、やっとの思いでヘリに乗り込むと緊張からの解放と痛みで意識が薄くなってきた。
いくつもの考えが頭の中を駆け巡る。
死ぬ。
ダメだ。
限界。
頑張れ。
無理。
やれる。
ごめん。
まだ終われない。
あきらめろ。
あきらめるな。
桃華。
会いたい。
思いの全てが頭の中でリピートされる。
俺の意識はそこで途切れた。
近づきたくても近づけたくないあいつの顔を思い浮かべながら。
