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FILE10:ロシア東部争奪戦(5)
「ここには何がある?」
俺が聞くと奴は笑いながら
「研究所さ、奴等が目覚めるのさ!」
そういうと突然口から泡を吹いて死んだ。
死んだ死体をみると顔は醜く腫れ、歪んでいた。
「死んだ」
セルゲイがそっけなく言う。
「あぁ、おそらく帝国の開発した自殺キットの類だろう」
捕まるぐらいなら死を選べってか、いかにも帝国がしそうなことだ。
「行きましょう、時間の無駄です」
「あぁ」
「ホストコンピュータに接続完了、データのダウンロードを開始する」
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ダウンロードが始まる。
セルゲイとヨシュアは正面を、ウェンルーは裏口を、俺は二階からそれぞれ守備していた。
しかしあいつの言葉、奴等が目覚めるって、誰のことだ?
俺が考えにはいるとすぐに300メートルほど先で地面が爆発し、円形にえぐれた。
「何!どうしたの?」
裏口にいるウェンルーには爆発の音と揺れだけしか伝わっていないらしい。
「約300メートル先で地面が爆発した、ヨシュア!そっちで確認できるか?」
俺は今の爆発でできた穴を見続けながら聞いた。
「あぁ、ばっちり見える、ありゃなんだ?」