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魔女恋  作者: 葛葉
1/14

プロローグ 現在01

見切り発車ですが、ハッピーエンドを目指します。

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よろしくお願いします。

 


 嵐の去った翌朝は、高く突き抜けた青空がまぶしい。荒げた風が雲を落とし、濡れた地面は土埃も舞わず、空気まで澄んで見える。木々や草花にまだ残っている雨粒が朝日にキラキラ光るのを見るのも好きだ。


 でも今私は外に出られない。身体が重だるくて動けない。


 そしてその代わりというわけではないが、家の中でそれらにも負けないキラキラしたものを見ている。

「おはよう」と少し掠れた声で言ったアレクの笑顔は、今まで見たことのあるどんなものよりもきらめいていた。




 私は服を着させられ、シーツを引っぺがされたベッドのマットレスに寝かされている。昨日までとは明らかに違う甘い笑顔で髪に、こめかみに、頬に、指にキスを落とされながら世話を受け、胸の内はくすぐったいような幸福感に満たされている。


 アレクはシャツとズボンの裾を捲り上げ、汚れたシーツを洗濯してくれるという。ドアを開けて出て行くのを見ながら考えた。これは今回一度きりのことなのか?それともーーー?と。



 だって、彼はお貴族様で、私は平民だ。それにーーー



 アレクはキラキラした笑顔で振り返る。ぬかるむ地面を、ひと抱え以上もある大きな洗濯用のタライを頭の上に持ち上げて運んでいる。いつにない少々浮ついたその動作が彼も私とこうなったことを喜んでいるからだと思えば、私も自然と笑顔になる。


「晴れたな!よかった。洗濯してもすぐ乾きそうだ。」


 そう言って、振り返ったまま歩いて………………転んだ。



 ゴン!!と大きな音を立ててタライが頭に落ちる。



「キャーーーっっ!! アレクっ!!?」



 身体の不調も吹き飛んで、彼の元に駆け寄り洗濯用のタライを頭からどかす。今回、運の悪いことにタライの中には大きくてゴツい洗濯板と、大瓶にたっぷり入った洗濯用洗剤が入っていた。どちらも中々の重量だ。



 アレクは大きなタンコブを頭に作って、そして……記憶を失っていた。


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