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うちゅう人の独り言  作者: からし
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うちゅう人の独り言 いつかの事 3

 小説家に成りたい、出来れば同人誌を自分で出したい。

 淡い希望を胸に、キーを打ち込んでおります。

 

 「じぶん、絵心も文才も無いです」とある喫茶店にて、担当者に成るであろう、樹 いつきみのる氏との会話で、開口一番に出た言葉です。


 『またぁ、冗談ですよねぇ、紫煙さん、いつも酒場で、お会いする時のお話、結構楽しんで聞いていましたよ、それを文章にするだけで、読んで下さる読者様が、評価してくれるはずです。』コーヒーカップを口元に香りを楽しみながら一口飲んで、樹氏は、言う。


 「じぶんの話は、殆んどが、前世の話で、普通の人は、『あっこいつ、厨二病だ』って、言っていますけど、樹さんは、《その話、文書にして、読みたい人沢山いるよ》って、あの時話しかけて来たんですよね」

 ぼくは、酔っぱらう程に酒を飲むと、酒の肴として、昔話をしてしまう癖がある、現在の酒の称号は、【ざる】である。


 『それに、登場人物の設定をしただけで、其々の人物が、勝手に物語を進めて行くって言う事も初めて聞きました』樹氏、わくわくした表情で、身を乗り出しながら、言う。


 「実際、行き詰った時など、登場人物に文章で、問いかけたりしますけど、他の皆さんは、その様な事は、無いのですか」ぼくは、一寸、不安げに聞き返す。


 文才が無いしかし、創造は豊かである、それを肴に酒を飲みかわす事が、大好きで、時々行きつけのバーで飲んでいる。



                 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 行きつけのバーで、飲みながら、周囲を確認、のんべぇ~発見、チョッと、ほろ酔い加減で絡んでみる。


 「おねぇさん、いける口だねぇ」隣の男には、眼もくれず酔った勢いで、話しかけた風を装う。


 『なんだぁ、きみわぁ~、我々だけで、飲んでいるんだぞぉ~』と、隣の男どもが、捲くし立てる。


 「いやぁ、お姉さん一人っきりで、飲んでいると思いましたよ、はははははっ」取って、付けたような笑いと共に、話に混ぜる。


 「私は、おいしいお酒に釣られただけ、この人達とは、仲間でも何でもありませんよぉ~♪」既に出来上がっている。


 「皆さんとお喋りしながら、お酒を楽しむのが、好きなのですから、よろしくお願いしますよ」優しめに、なぁなぁ口調で、言う。


 『しょうがないですぅっ、ねぇ~っ』男たちが、えずりながらも同意する。


 「ママ、お願い、此の方たちにも、ぼくと、同じものを・・・って、大丈夫かな?」これで、再開の乾杯をするつもりだが、幻の酒【智炎白酒】滅茶苦茶強い、飲み口は、朝露の様で、口に含みやすく、含みの香りは、熊笹の様なスゥッとした感じ、しかし、飲み込んでしまったが、最後、胃の腑が反転する、荒々しい海を彷彿とさせる、揺り返し、海底火山の噴火を思わせる強烈な酔いが、この酒の特徴である。


 『御馳走に成りますよ、大丈夫でウッ、珍しい酒なんですよねぇ』男共、全く警戒していない。


 「まぁ、良い香り、こりえはぁ、おいしそうね」お姉さん、同じく警戒なし。


 「見た目はね。」まずいなぁ、額に汗が、その後を知っているママに目配せで、謝る。


 《いただきまぁ~す。》酔っぱらいの皆さんは揃って、口に入れる。


 「まずは、其のまま、香りを楽しんで下さい」ぼくは、直ぐに飲み込むのをやめさせる。


 「ママぁ~、救急車頼んでイイ」って、甘ったるい声で、おねだり、ママは、ぼくを睨み付けながらも、電話してくれる。


 「では、ぴぃーぽぉー君が、聞こえたら、ゆっくり飲み込んで下さい」酔っぱらいの皆さん、口を開けずに、《う”っ、う”っう》って、唸ってる、多分、???が、多く出てるんだろうなぁ、「毒ではないですよ 毒では、唯、少々強いだけですから」ぼくは、額の汗をぬぐいながら、薄い微笑みを浮かべ、言った。


 【ごっくん】良い音したなぁ・・・阿鼻叫喚あびきょうかんだぁ~、やっぱり。


 「うちの蟒蛇うわばみと酒飲んだら、こうなるのよね」ママ、はっきり言って、それは無いと思う。


 【智炎白酒ちえんはくしゅ】某国の秘伝の酒、無茶苦茶強い 風味と芳香は、頗る良い  

 ショットグラスに、ほんの少量、悪酔いの阿鼻叫喚


               ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 こんな、遊びをしたり、言葉遊びをしたりして、酒の肴にする。


 そんな時、樹さんに出会ってしまった。


 ママ曰く、「うちの子とお酒遊びしてくれる人って居たのね」ですって、それもひどい。



               ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 童謡で、ぼくが、聞き感じた事柄が、実際には全く違うと言う事が、沢山あった。


 たとえば、

 【かごめかごめ、かごのなかのとりは、いついつでやる、よあけのばんに、つるとかめがすべった、うしろのしょうめん、だぁれ】


 ぼく的には、こう聞えた《籠目囲め、籠の中の鳥は、何時でも出遣る、夜明けと晩に、ツルット甕が滑った、後ろの少年誰?》


 『それは、また、突飛な発想ですね』樹さん、ドライジンのグラス片手に、カウンターで、カッコいいセリフを言いながら、グイッと、グラスを煽る。


 たぶん、ぼくは、耳から入った音を変換する機能が、人よりピーキーなのかもしれない。


 他の人が、笑っていない重要な話をしている時も、ぼくは、ほくそ笑んでいる事が有るらしい。


 昔、仕事仲間から、言われた事が有る「耳医者早めに行って来たら」って、直ぐに耳鼻科に予約を取って、休憩時間に施設内の医務室経由で、行ってきましたが、「全く問題ありません、どちらかと言うと、聴こえ過ぎるのではないですか」と言われました。


 人の言葉が、陽気に聞こえ、他の音が、普通に聞こえる。


 『此れは、此れで、有りなんじゃないですか、すごい、スキルですよ、欲しくても手に入れられない、貴方だけのスキルいや、SCSスペシャルクオリティースキルですよ』樹氏は、眼を輝かせて、新しい造語を作り出した。


「そんな、偶々ですよ」ぼくは、少し照れながら、言った。


 


 物語の中のぼくと、同じくわたしも樹さんの様な人と会いたいです。

 お酒は、若い頃、たしなむ程度【二斗半】(一升瓶30本)位は、飲んでましたね。


 何せ、酔わない、どうやっても無理、アイアンレバーから、クリスタルレバーと迄、言われましたから、それが、今では、抗酒剤入りの薬を飲んでいるわけですから、昔が懐かしい。

 遺伝子のなせる業ですよ、一族誰も下戸は、いませんから\(^o^)/

 その遺伝子に今は、イジメられていますけどね。

 

 もう少し、別の話で、続きます。


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