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うちゅう人の独り言  作者: からし
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うちゅうじんの独り言 いつかの事 1

 まずい、煮詰まってしまった。

 チョッと、他の話挟んで、薄めて、丁度良い濃度にしてから、食しましょう。


 あまり塩辛いのは、健康に悪いとか、半年も煮詰めて、悪い筈が、有りませんとは言えない。

 チョッと、スパイスを混ぜて観ましょうか。

 それでは、少しの間、お待ちください。

「おでこが、痛いよぉ~、わぁ~ん」と、泣いて、立ち上がろうとしたが、地べたに手も付けず。


両脇を誰かに抱えられて、立たして貰う。


「大丈夫、派手に転んだみたいだけど」と、見た事の無い、おばさんが、立たせてくれた。


此処は、急な坂で有名な、とある公園、穏やかな日差しの元、ベンチで寝転がっている人、恋人とイチャついている人、小冊子を読みながら転寝している人、広場には、こどもたちが、手繋ぎ鬼や石蹴り、縄跳び、ゴム跳びをして、遊んでいる。

少人数の子供たちが、木道の階段をえっちらおっちら登って行くのが見えた。

その脇には、土坂があり、一番上から走って、誰が一番早くゴールするかを競っていた。

男の子も女の子も参加している様だった。

「いくぞぉ、誰が一番早いか、競争だぁ、背の低い順からだからな、真っ直ぐだから転んでも、大ケガなんかしないけど、痛いぞぉ」ガキ大将が、激を飛ばす。


「あと、三人、おまえとおまえ、それと、おまえもだ」中堅処のガキ中将が、人数を裁く。


ぼくは、陽だまりで、のほほんとしているのが、好きだったから、坂の一番高いベンチで、ぽかぽかと転寝していたのに、競争に引きずり出された。


「シャキッとしろ、ふぬけてっど、怪我するぞ」ガキ小将が、背中をバシッと叩く。


「いっせ~の、せぃっ」パンと、手を叩く、勢いよく走り出す、こども達。


懸命に走る、膝が、がくがくする、風が、耳にびゅうびゅう聞こえる、心なしか、楽しくなってくる。


あっ、前を走っている子が、次々に、転んだ、ぼくは、遅いから、これを避ける。


しかし、次の瞬間、一番前を走っていた子【初めに転んだ子】が、ぼくの腕を掴んだ、「俺の前を走るな」と、叫んで、引き寄せられる。


急な坂道で、走っている時に、停止して居る者から腕を掴まれることで、転倒すると、首が、千切れる衝撃が、体に掛かります、したがって、ぼくは、此処で、死亡。


首が、宙を舞い、阿鼻叫喚の惨事、でも、ぼくは、見ていた、感じていた。


自分の首が、【ごきゅっ、ぶちぶち】、と胴体から千切れて、行く感じを痛みが無い不思議な衝撃。


自分の胴体が見える、動揺した子供たちが見える、空から見える村の景色が綺麗、【そらよ、すみわたれ、だいちよこをはぐくめ】辞世の句が、目の前に現れる。


自分の死を実感した。





☆幻聴と幻覚☆


施設の医務室の先生は、「聞こえない訳じゃ無いのなら大丈夫でしょう、気に成るなら、大学病院で、診て貰いましょうか、今紹介状作成いたします、高次脳機能科が、お勧めですので、そちらで、調べて貰ってください」と、言って、部署長にインターフォンで、「案件了承、継続指示、行医指示」と、言っていました。


直ぐに大学病院へ行って、検査して来い、との部署長からの命令


「あの、直ぐには、検査できないのではないですか、今回受付のみで、次回検査と言う事が、通例ですが。」と、ぼくは、言いました。


部署長から、「何事においても、そこを通す事が出来る者が、居ると言う事も覚えておきたまえ」と言われました。


班長代理に、残りの仕事を任せて、ぼくはマイボートをひたすら漕いで、対岸の大学病院用桟橋へ向かうのでした…が、台風の影響か、大きく流されて、材木の集積所の桟橋まで、流されました。


ぼくの両親は材木商、材木の集積所の桟橋は、実家の入口、そこで、自行車を借りて、ひたすら漕いで、大学病院へしかし、遠い。


大学病院って、結構高い処に有るんだなぁ、ひたすら、自行車で、走る、漕ぐ、ふぅっ、ふっ、ふっ、い”っ、痛い、足が攣る、、、だっ、だめだぁ。


結局、手で、自行車を引きながら大学病院に着いた、、、駐輪所が、入口の反対側って、いじめですか。


駐輪所の係りのお兄さんにキーナンバーと登録番号を伝えて、登録、駐輪確保してもらった。


この病院って、このぐん【県の事】、最大の医療施設らしくて、色々な事が、出来るらしい。


庭には、ヘリポートが二つ、今飛び立ったばかりのヘリの後部ライトが見える、もう一機はアイドリング中で、これから、出動の様だ。


南には、小型ジェット用の空港もある、緊急用途の事だ。


西側に桟橋が有り、大きな川に張り出している、病院を背に左から右の方へ流れる川、対岸が、遠い、2キロほど離れている様だ、右に50キロほど行くと大海との事、ちなみに20キロほど流されて行くとうちの実家、ぼくが、所属しているcompanyは、丁度対岸、真っすぐ前2キロ一寸の所にある。


東には、何時の間に建ったのやら、大きくて、高いやぐらの様なモノ、まさか、宇宙港か?


北口から入って、南非常口の傍に駐輪所が有る、とおいぞ、北口から東中央玄関まで、1200m


北口から玄関までの距離は、建物の大きさから考えると、妥当か。


駐輪所は、遠すぎ、北口脇にも欲しいぞ、後で、アンケート用紙貰って、書いとかなきゃ。


中央玄関はいると、目の前に【足元のプレートにご注意して下さい】と、自動ドアにディスプレイされていた 如何云う意味だ?


足元のプレートには、『初心者』『普心者』『強心者』『はじめての御利用者』と、有った。


はじめての御利用者のプレートを踏むと、「そこ、踏まないで下さい」って、声が聞こえた。


辺りを見回しても、誰も居ない、プレートを踏むと聞こえる、もしかして、プレートの下に居たりして、と思って、プレートを持ち上げようと手を当てると、「掴まないで下さい」と、聴こえた。


軽く、プレートを突くと「突かないで下さい」と、聴こえた。


プレートに意思が有る様な感じがして、「すいません、何せ田舎者でして、如何行ったら、目的のお医者様に会えるか、ご教授して下さい」と、言って見たら、「プレートを跨いで、ピンクラインの通りに進んで下さい」と、聴こえた。


今どきのプレートは、道案内もしてくれる様に成ったんだなぁって、感心しました。


プレートの先には、ピンクのラインが有って、そこを道なりに進んでみた、途中色んな色のラインが、重なって、白色に近い赤緑に成ってしまったが、進む先々で、色が分れ、青みがかったピンク色のまま進んで、ようやく目的地の診察地に着いた、結構歩いたんだが、ラインの色が変わるのを見ながら進んだので、チョッと、楽しかった。


しかし、ドドメ色って、隣の科と殆んど離れていないので、足元のラインの色が、変わらなかったんだ。


時間厳守って、言われてたから、敷地内到着の時間を1時間45分ぐらい前にしておいたのだけれども、診察時間の5分前にぎりぎり着いた。


初対面の先生には、如何言ったら良いのかな体の事、幾ら主治医から健康診断書と予想病状書類を貰って、行って下さいと渡されたけど、それだけじゃないからなぁ。


主治医の先生を信じて、書類を専用のカートに乗せる。


カートから載せた書類は、其のまま、収集機の様な機械に吸い込まれ、先生の机の前に有る壁のディスプレイ画面に、表示された。


すると、「はじめまして、高次脳神経科の鳥頭樹とりがしらいつきと、言います」先生が、自己紹介をしてくれた。


ぼくは、自己紹介慣れてないんだよね、それで、「戦略重機軍、特殊戦略課、2265部隊所属、コードネーム【紫煙しえん】と、もうします」って、【はっ】唯々、嫌な汗が、首元に流れる感じがして、心の中で、『し、しまった、隠してた事、話しちゃった』と、自分の嫌な性格を呪う。


◇自分の性格◇

ぼくは、切羽詰まると、嘘が、出なくなる。《まぁ、正直者に成るんだね、良い子かな》

ぼくは、細かい事をするのが、大好き。《めんどくさいのが、大好き、他の人が、嫌がる仕事など》

ぼくは、通常、基本嘘つきです。《いつか、オオカミと少年の大神おおかみに成るのが夢》

ぼくは、人間ではなく人です。《人間の様に間が、持てないんだよねぇ》

ぼくは、偶に、精霊や神や悪魔が宿る《ぼくの意識は、ぼくの頭の後ろに居る様な感じに引っ込む》

ぼくは、紫の煙に体形が、変わる事が出来る《名前の由来だね》

◇ここまで◇


「はい、ありがとうございます」何でも無い様に、先生は、素直に受け止めて、机に向かって、レターケースから問診票を取り出して、書き始めた。


「先生、あっ、あのおぉ」恐る恐る、尋ねてみた。


「何ですか、紫煙さん、まだ、伝えたい事が、有るのなら、もう少しお待ちください」先生は、机に向かって、問診票に何かを書いていながら、こちらに話しかけた。


 唐突に、気が遠のく、自分とぼくが、分離していくような感じに、自分が、ぼくを残して後ろに追いやられる様な感じがして、視覚的には、ぼくから自分の意識が、剥がれる様な独特な感覚。


 ☆☆ 

 

 白い部屋と言うより、光が、強すぎて、マトモニ見られない、気がつくと診察台の上で、両足をM字型に開かれて、括り付けられている。


 白衣を着た人らしき者ふたり、一人が手にガラス針のような物を持って、両足の間に居る、つぅっと下半身に痛みを生じる、もう一人が、尻の穴の上の穴に指と管子を突っ込んで、「進入路確保」と言った。


 胸の下から天幕の様な布がかけられ、下半身の姿など見えない筈なのだが、目の前で白衣を着た者たちが、行っている事が、視える。


 胸の下に激痛、内臓に冷たいものが刺さった様な感じがした、身をよじろうとしても、ガッチリ拘束されており、身動き一つできない。


 白衣を着た者の一人が、「ギニーピックの分際で、動くな」と、強い口調で、言いながら顔を殴った。


 もう一人が、「振動を与えるな、違う所に刺さるだろうが」と、初めの一人をたしなめた。


 自分が、天井近くからぼくを見ている、ぼくは、分娩室の様な所で、二人の白衣の者の前に下半身をさらけ出している。


 但し、如何見ても出産では無い、どちらかと言うと、実験体をいじっている様だ。


 「これで、元気な卵塊らんかいは、回収した、あとは、もう一つの方を」と言い、穴の上にもう一つ有る、管を動かし、精子胞を刺激した。


 下半身にと言うか身体的に変な感覚があり、享楽と終焉をゴッチャにした様な感じがした。


 「精子確保、しかし、これは、汚染されている様だ」困ったような声色に聞こえた。


 「卵塊の確保だけで、十分では、身体は処分と言う事で、宜しいでしょうか」と、顔を殴った白衣の人は、言うが、もう一人の人が、「同じ検体は、現れていない、まだ、此れにも価値はある、処分は、完全解明してから、委員会から通達があるはずだ」


 

 どうでしょうか、ある程度、紫煙の話が飛んで、色々な次元を旅しているのが、解るでしょうか、それでも、彼は一人なのです。

 どうしようもなく、姉を慕う、一人のモノです。

 如何したいとか、何をすればいいとか、関係なく、其処に居るのです。



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