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三十路店長と今時アシスタント  作者: 髪切り人
1/1

第一話 火のない所に煙は立たぬ

ソウさんカラーチェックお願いします!」


レイちゃん営業中は店長って呼んでって( ;´Д`)」


「店長、今どき、ちゃん呼びセクハラって知ってました?(笑)」


と、いつもこんな具合で、Hair Salon Casitaカシータの日々は流れている。


これは、東京の都心から電車で少し離れた住宅地にある、小さなヘアサロンで働く

創さん事、店長 神島かみしま 創弥そうや 年齢34歳と

玲ちゃん事、アシスタントの 桐島きりしま 玲華れいか 21歳のごくごく普通の日常である。


この日も、普通の平日にも関わらず2人は忙しそうに仕事をしていた。


「ふぅ~これでとりあえず午前中のお客様は、ひと段落かな(*´з`)、玲ちゃん午後予約の何時から?」


「とりあえず、午後は15時まで今日は、予約は入ってないですね。てか創さん、最近忙しくなってきたんで、もう一人アシスタント雇わないんですか?私一人ってきつくないですか?可哀そうじゃないですか( ;∀;)?」


「何を、これくらいで言ってるのだね桐島君!俺がアシスタント時代働いていたお店は、お昼も食べる暇がないぐらい忙しい毎日を過ごしてたんだぞ( ̄ー ̄) だから、大丈夫だよ!」


「でたぁ~そういう言い方ってホント昭和の人ですよね( *´艸`) そういえば聞いたことなかったんですけど創さんって、昔はどこで働いてたんですか?前に常連のお客様から、青山のサロンの時から創さんにお世話になってるって聞いたんですけど?」


「・・・あ、そうなんだ。でも教えない(笑)それより今のうちに昼飯食べておけよ!突然お客様がいらしたら食べれなくなるぞ(-。-)y-゜゜゜」


「えぇ~ケチ!創さんって秘密主義ですか?たまには、過去の話とか教えてくださいよ。参考になるかもしれないし。


「ま、玲ちゃんがスタイリストになれたら教えてあげるよ(-。-)y-゜゜゜」


「それって、いつですかぁ~?てか、さっきからタバコ吸いすぎじゃないっすか?お客さんに嫌われますよ!最近タバコ吸わない人のほうが多くなってきてますし。この機会に禁煙とかどうですか?」


「大丈夫玲ちゃん、俺には長年にわたって共に数々の仕事場で戦ってきた、このバブリーズとディステリンがあるから<(`^´)>」


「消臭スプレーとマウスウォッシュって_| ̄|○ 確かに、最低限のマナーだとは思いますが、嫌いな人はすぐわかりますからね!それならせめてタバコじゃなくてライコスに変えればいいんじゃないですか?」


「・・・・ライコス?なにそれ?」


「知らないんですか?ホント創さんって美容の仕事のこと以外興味無いんですんね´д` ;お客様とも会話するんですからある程度世間のこと知っておいたほうがいいですよ。」


「センスと腕が良いだけじゃダメ?」


「ダメです!これからは私が、色々教えていきますから覚悟しておいて下さいね( ´艸`)」


「ハイ!先生よろしくお願いします<m(__)m>」


ライコスとは、最近発売された新しいタバコで、従来のタバコとの大きな違いは、火を使わず、そして副流煙が煙ではなく水蒸気であるということだ。これにより非喫煙者が最も嫌がるタバコの臭いが、軽減されるのである。


「へぇ~そんなものがいつの間にか発売されてたんだね(@_@) でもタバコ吸ってるって感じするの?」


「大丈夫ですよ!私のカレシもライコスに変えさせましたから!ちゃんとタバコ吸ってるのと同じ感じみたいですよ。コンビニでも販売してるから見てきて下さい、お客様の為だと思って。」

 

「わかった先生がそこまで言うなら試してみる価値はあるな。ちょっとコンビニまで行ってくる!」


・・・・・・・・・・10分後


「買ってきた!」


「めっちゃ嬉しそうな顔してますね創さん( ´艸`)」


「さてさて、早速試してみますか!(^^)!」


ウキウキしながら創弥は、ライコスの取り扱い説明書を見ながら準備を始めた。

ライコスは、タバコの葉っぱが詰まったスティックと、それを加熱するホルダーとで別れている。

その2つをセットし吸うことができる。


「よし!準備完了!で・・・・、」


「ちょっと待った!まだ待ってください。ホルダーのランプまだ点滅してますよ!その点滅が消えてから吸ってくだいね」


「うぅ。なんか面倒だな(;^_^A」


・・・・・20秒後


「よし、消えた( ´ー`)y-~~ お、いつも吸ってるのよりは少し弱い気もするが、ちゃんとタバコを吸ってる感じはあるぞ!今、口から出てる煙みたいのもすいじょうきなんだよな?これなら臭いもあんまり気にならないし良いかも(^。^)y-.。o○」


 カランコロン♪


「いらっしゃいませ!創さん飛びこみのお客様です。お願いします!」


「お、まだ一服しかしてないのにぃ~」


「はいはい、仕事してください(-_-)/~~~ピシー!ピシー!」


・・・・・・・・・・・


「お疲れ~何だかんだ閉店まで続いたね~一休みしてから掃除しよっか」


「そうですね!流石に疲れました(-“-;A )」


・・・・ゴソゴソ


「(-。-)y-゜゜゜ぅん?」


「何やってるんですか創さん?一回フォルダーに、入れたスティックは吸い切らなくても時間たっちゃうともう吸えないですよ( ´艸`)」


「え!?一吸いしかしてないのに(# ゜Д゜) 吸う前にも待たされて、一回付けたら途中で吸うのやめれないし色々制約があるなぁ」


「じゃ、掃除して帰りましょう( ´艸`)」


  ・・・・翌日


「おはようございま~す!」


「おぅ、おはよー(-。-)y-゜゜゜」


「あれ?創さんライコスは?」


「やめやめ俺には合わない(-。-)y-゜゜゜やっぱりタバコは火を付けて煙を吸わないと♪」


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