アルトの苦悩
サミルから神器の情報を聞いた俺は、雷鳴の祠へと向かっていた
[主よ。そろそろご機嫌を直してください]
「往復10時間も図書館歩いて見つけたのはろくでもない情報しかない書物。そんでいざ旅へ行くぞと思えば書物なんかよりずっと有用な情報を得て。俺の苦労を返せ!!」
[主が自分で.....]
「じゃあ止めてくれよ!」
[と、とりあえず祠に向かいましょう]
「だから今そうしてるんだろうが!」
図書館にいたときとは正反対の機嫌の俺を、サミルは必死になだめようとしているが、ほとんど効果はない
[........]
サミルはお手上げといったように困った顔をすると、それっきり黙ってしまった
(さすがに言い過ぎたか)
内心反省はするが、やはり怒りはおさまりそうにない
「おいサミル。あとどれくらいでつくんだ」
[もうすぐ見えてくるはずです]
かれこれ図書館をでてから1時間は歩いている。そろそろ怒りの限界である
俺はイライラしている自分を押さえながらひたすら歩く
[主よ。あれが雷鳴の祠です]
サミルの声に前を向くと、だいたい50メートルくらい先に石の建物が見えてきた
「はあ、やっとかよ」
思わずため息がもれた




