旅への一歩
[......ん?。主?]
「.........」
[主よ]
「........」
[主]
「んあ?。寝てないぞ。寝てない」
[.........]
サミルの声で目が覚めた
「いやあ何だ。お前達について書かれた書物を見つけたのはいいんだが.....読めない」
[でしょうね]
「分かってたなら教えてくれよ」
[主は獣人なのだから解読出来ると思っていたんですが。やはり主は古文明の技術を知らなかったのですか]
「俺はエルラドで暮らしてきたから、外の世界の事は知らない」
[獣人が国を統治しているとは。多いの獣人は戦の終わった後に人間によって殺されたのでは]
「俺の家系は人間の貴族と関わりがあって、その貴族のコネで命を助けてもらったんだ」
[しかし、なぜ主はこんな大きな王国の王子になれたのですか]
「俺のジイさんが自分をかくまってくれた小さな村を発展させて、今のエルラドを作ったんだ」
[なるほど]
「それはそうと、この書物には何が書かれてるんだ?」
[以前私が主に話した事の他に、神獣の役割についてがかかれています]
「......それって必要ないんじゃ」
[そうですね]
思わずそれまで我慢していたため息がこぼれる
「.......行こう。とんだロスタイムだ」
俺は重い気持ちのまま立ち上がる
[その前に主よ。貴方の剣はボロボロではないですか。そのままでは旅に出たところですぐに魔物の餌になりますよ]
「言われてみるとそうだな」
[雷鳴の祠に向かいましょう。そこに300年前の英雄に与えられた神器が納められています]
「そっちの方が重要じゃないかよ」




