進展のない人探し
セレティアに根付く奇妙な風習の真相を知る事が必要ある。が、今はレナを探す事の方が先だ
日も傾き、もうすぐ沈む頃だろう
「ここも駄目。か」
「ご主人様ー」
一向に進展しないレナ探しに頭を抱えていると、ノエルが東側の路地から現れ、駆け寄ってくる
「どうだった?」
「住宅街では見ていないとのことです」
「そうか。参ったな。本来の目的も達成してないのにこんなことになるとは」
セレティアの噴水広場の椅子に腰掛け、二人で情報交換と今後の行動について話し合ったが、具体的なことは何も決まらないままだった
「あー。こんなことになるなら鳩でも付けとけば良かった」
「鳩?。何ですか?ご主人様」
「あー?いや、こっちの話だ」
ノエルに聞かれ、咄嗟に誤魔化す
鳩とは「魔導伝書鳩」の通称で、魔力によって造り出した鳩を使役する魔法である。軍事魔法のため、下手に話が漏れれば存在を探られる可能性もある
「とりあえず宿か何かを探さないと」
「悔しいですが、そうですね」
ノエルはレナを見つけられなかったに責任を感じているのか、表情が暗い
「気にするな。あいつなら大丈夫だろう。例え捕まったとしても逃げるだろうさ」
(最悪の場合あいつにはバルガレイドがいるし)
「はい........」
ノエルが椅子から立ち上がるのを待って、南門近くの宿に向かう
(待てよ。これってまた資金がかかるんじゃ)
宿への道中、俺は軽率な行動する自分自身を恨むのだった




