神ノ守護者
溶岩が自然ではありえない速度で沸き立ち、周囲の岩を溶かして取り込んでいく
溶岩のかさが増していき、山頂に熱気が発生する
溶岩が一瞬にして固まり爆発する
無数の欠片が爆散し、俺とレナに向かって飛んでくる
[主!!]
「ッ!?」
サミルの声で我にかえる
「レナ!」
「え!?」
レナを後ろに引っ張ると両腕を前で交差させる
溶岩の欠片が俺の前で空間に走った閃光に激突して粉砕される
「アルト!」
「そこに隠れてろ!。何があるかわかんねえから」
「う、うん」
レナが後方にある溶岩に向かって走り出す
再び火口に溶岩が浮上し、一瞬にして固まると爆発する
次の欠片は全方位に散り、レナに向かう
横に軽く跳び、レナの前に出て防御する
レナの方に向かった欠片は粉砕され、他の方向に飛んだ欠片は空に消えていく
「なんなんだおいっ!!。誰かいんのか!」
[また....妨げるか.....俺が何をした.....ただこの火の中で眠っていただけのはずだ.....それなのに.....また人は....俺の邪魔を.....俺の命を狙うのか]
「は?」
脳内に声が入り込んでくる
[失せろ.....ここで消し去ってやる。人は....]
多量の溶岩が噴出し、空中で爆発する
赤熱した溶岩が山頂に降り注ぎ、地面を溶かす
溶岩の中から黒い固まりが現れ、火口の地面を掴む
「溶岩!?」
(まさか....)
黒い固まりのとなりに、全く同じ形をした固まりが地面に落ちる
脳内に先日の記憶が甦る
(あの岩......)
火口の中から、生物のような形の赤熱した溶岩が現れる
ドロドロとした溶岩が地面に垂れ、岩を溶かしていく
赤熱した溶岩は形を留めたまま、黒く固まっていく
(.....嘘だろ)
赤熱した溶岩は、黒い黒曜石となる
その黒曜石は、竜の顔の形となる
岩に覆われた黒い穴が勢いよく開く
その瞳は、黄と橙の色が揺らめいている
「何の冗談だよ。お前は.....300年前に」
[秩序を守護する.....それが俺たちの使命だ]
竜が俺を睨み付ける
「もうなんなんだよこれ.....」
ゴオオオオオオオオ!!!
竜が咆哮する周囲の地面が一瞬にして溶け、赤熱した溶岩となる
[使命を果たす]




