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神宿りの旅人  作者: rip
豪炎の山麓村 バルネア
23/37

神ノ守護者

溶岩が自然ではありえない速度で沸き立ち、周囲の岩を溶かして取り込んでいく

溶岩のかさが増していき、山頂に熱気が発生する

溶岩が一瞬にして固まり爆発する

無数の欠片が爆散し、俺とレナに向かって飛んでくる

[主!!]

「ッ!?」

サミルの声で我にかえる

「レナ!」

「え!?」

レナを後ろに引っ張ると両腕を前で交差させる

溶岩の欠片が俺の前で空間に走った閃光に激突して粉砕される

「アルト!」

「そこに隠れてろ!。何があるかわかんねえから」

「う、うん」

レナが後方にある溶岩に向かって走り出す

再び火口に溶岩が浮上し、一瞬にして固まると爆発する

次の欠片は全方位に散り、レナに向かう

横に軽く跳び、レナの前に出て防御する

レナの方に向かった欠片は粉砕され、他の方向に飛んだ欠片は空に消えていく

「なんなんだおいっ!!。誰かいんのか!」

[また....妨げるか.....俺が何をした.....ただこの火の中で眠っていただけのはずだ.....それなのに.....また人は....俺の邪魔を.....俺の命を狙うのか]

「は?」

脳内に声が入り込んでくる

[失せろ.....ここで消し去ってやる。人は....]

多量の溶岩が噴出し、空中で爆発する

赤熱した溶岩が山頂に降り注ぎ、地面を溶かす

溶岩の中から黒い固まりが現れ、火口の地面を掴む

「溶岩!?」

(まさか....)

黒い固まりのとなりに、全く同じ形をした固まりが地面に落ちる

脳内に先日の記憶が甦る

(あの岩......)

火口の中から、生物のような形の赤熱した溶岩が現れる

ドロドロとした溶岩が地面に垂れ、岩を溶かしていく

赤熱した溶岩は形を留めたまま、黒く固まっていく

(.....嘘だろ)

赤熱した溶岩は、黒い黒曜石となる

その黒曜石は、竜の顔の形となる

岩に覆われた黒い穴が勢いよく開く

その瞳は、黄と橙の色が揺らめいている

「何の冗談だよ。お前は.....300年前に」

[秩序を守護する.....それが俺たちの使命だ]

竜が俺を睨み付ける

「もうなんなんだよこれ.....」

ゴオオオオオオオオ!!!

竜が咆哮する周囲の地面が一瞬にして溶け、赤熱した溶岩となる

[使命を果たす]

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