火の神?
俺は椅子から立ち上がると、部屋を出る
宿の主人によると、夜中に不可解な落石があったらしい
その落石によってたまたま近くを通りかかった男性が怪我をしたと
村長が村人を集めて事故について話しているそうだ
宿をでると、村の中央にあたる広場から人々の声が聞こえてくる
俺は広場に向かうと、村人達の話に耳を傾ける
「神がお怒りになっている」
「このままでは村が」
「誰か、神の怒りを鎮める者はいないのか」
その村長の問いかけに答える者は居なかった
(神を怒り.......神?。まさか!)
そう思った瞬間ある一人の声が聞こえてきた
「私がいきます!」
「レナ、お前さん正気か」
(レナだって!?)
「お前さんのような若者に危険な事をさせるなどということは......」
村長は周りの村人をみる
どの村人も村長と同じように心配そうな顔をしていたが、誰もその仕事を受けようとする者は現れない
「大丈夫です村長。バルネア山にはいつも行っていますから。それに、私は私を助けてくれた人を助けたいんです。転びそうになったのを支えてくれて、バルネア山で倒れた時に村まで運んでくれて。あの人にお世話になりっぱなしなのは悲しくて。私が行ってあの人の助けになれるなら私がいきます」
(無茶な....ていうかさりげなく俺の事出してねえか!?)
「村長。任せて下さい」
「む。そうは言ってもな」
「俺がレナに付いていきます。それならどうですか?」
気づいたらそう言っていた
「お前さん。見かけない顔だが.....よその者か」
「あ、アルト!」
レナが俺をみて叫ぶ
「レナ。お前さんの知り合いなのか」
「はい」
レナは村長に答えると、俺に向き直る
「アルト。危ないよ、アルトは旅をしてるんでしょ?。私の事は気にしないで旅を続けて」
「危ないのはお前だろ?。また火口に行くことになるんだぜ?。また倒れて帰ってこないなんてなったら親御さんが悲しむだろ。それにこれは俺の個人的な用もあるんだ。だから、その用のついでにお前の手伝いをさせてくれよ。な」
「う、うん」
レナは少し返事に困ったようだが了承してくれる。
「ありがとな」
俺は村長の方を向く
「村長。これは神の怒りではありませんよ。神獣が目覚めたんです。これはその影響です。少し時間を下さい。この事は俺とレナで絶対に何とかしますので」
「うむ。レナを頼む」
俺はレナを連れて広場を後にする
「さて、大仕事だな。レナ。一緒に頑張ろうぜ」
「ねえ、アルト」
「ん?。どした?」




