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49、とある軍人の記録

神聖桜花連邦についての設定



今日もいつもどおりの一日だった。

空は快晴だし、病欠の者はいなかったし、マギ局の方からは正体不明の爆音が響いていたし、大将は鬼だった。

今日も中央本部は(概ね)平和だ。 (連邦軍軍曹の日記より抜粋)





神聖桜花連邦。

エウロペ大陸を纏め上げる巨大な連邦で、国民の三分の一は人間、残りは獣人、その他という、世界でも珍しい獣人と人間が共存している国である。

国家の代表者は獣人と人間の両方から一人ずつ選ばれることになっている。また、国民には性別関係なしに成人後10年以内に合計3年以上兵役について連邦軍で働くように定められている。軍で働くといっても、軍人として戦うだけでなく、研究職や事務職、掃除や料理などの雑務も含まれる。


軍に属する研究所としては、中央本部直轄の魔導(Magic)技術(Tecnology)(Deverop)(ment)(Agency)が有名(だが、活動内容はいまいち知られていない)。通称はMTDAあるいはマギ局。他には、北部の尋常魔導技術研究所(ジンマギ)、南部の第3研究所(ダイサン)、東部の特殊能力研究所(トッケン)、南西のキメラ研究所(キメ研)、北西の尋常科学技術研究所(ジンカギ)など。人道にもとる研究をしている施設も在るらしい。


他国との関係は大体良好。特にギスギスしているところは無い。少なくとも表面上は。

国土が広いので、地方によって大分雰囲気が違う。傾向として、北方が厳格・真面目で南方がのんびり・穏やか。東方は魔術中心、西方は科学中心。一応共通言語が公用語だが、その土地の言葉が使われる場合も多い。


100年ほど前までは軍国傾向にあったが、軍の上層部が若者のクーデターで丸ごと入れ替わってからは一転して平和な国(眠れる獅子)といわれている。

所謂”大きな政府”で、比較的税率は高いが、その分国民への保障は厚い。人種の坩堝といわれるほど様々な種族が住んでいる。

どちらかというと、機械や科学より魔法のほうが盛ん。科学と魔法の融合という試みも行われている。一部実用化されつつある技術も在るようだ。

死刑が認められていて、しかも死刑の中にもいくつか種類が在る。端的に言えば、楽に死ぬか苦しんで死ぬか。死刑になったはずの者を見た、という噂もあるため、そこにこの国の暗部も関わっているようだ。

ぶっちゃけ、マギ局なんて伏魔殿だし、どっぷり暗部に浸かっているともいえる。





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