129、三つの国の物語
微妙なほのぼの加減
・舞台となる世界には大きくわけて3つの国(或いは国の様なもの)がある。まず、宗教国家がひとつ。次に、科学国家がひとつ。最後にメルヘンな不思議の国がひとつ。3つの国は、全面戦争にはならないまでも、冷戦に近かったり、仲が悪かったりする。関係的には三すくみの様なもの。宗教国はメルヘン国に強く、メルヘン国は科学国に強く、科学国は宗教国に強い。3つの国は現在均衡を保っている。
・宗教国は多神教を軸にした宗教を根底とする国。国のリーダーは最高神官。科学を使う事が宗教で禁じられている。神聖法術を中心とする国。精神的な意味での文化レベルは高いが、物的な意味では低い。魔術も禁じられている。住民は殆ど人間で、エルフはいない。
・科学国は科学技術の開発に重きを置いている国。科学と言っても、錬金術系のもので、ファンタジー入ってる。国のリーダーは大統領。魔法は使わない。勿論科学レベル、技術レベルは高い。技師が多い。人間やドワーフ系の住民が多い。
・メルヘン国は魔術師や人外が多くいる国。国のリーダーは白の女王だが、各種族の長の集った元老院や、議会の力が強い。神を信じない者が多く、エルフの大半が住んでいる。最も混沌としている国。他国では差別されている種族もいる。団結力は低いようで高い。地域によって文化などにかなりの差がある。精霊魔術が盛ん。
・魔術も法術も錬金術も、具体的な形はどうあれ、音を媒介に行使する。呪歌、詠唱、演奏、クリック音など。種族などで向き不向きがある。
・戦闘はセッションと呼ばれ、基本的に音楽の形で行われる。上手く演奏できると精霊類やら自然の要素やらが集まってきて術が強化される。使用する術の種類により集まるものが変わる。
・種族は人間、ドワーフ、エルフ、水生族、ホビット、ドラグーン、魔族など色々。基本として全種族混血が出来る。混雑が進むと、何故か人間に近いものになる事が多い。
・人間(混雑の結果、人間に近いものになったものも含む)が一番多くいる種族。能力的には可もなく不可もなくのオールマイティー。平均値。宗教国に多く、メルヘン国には殆どいない。
・エルフは魔術師タイプの種族。神を信じない為、宗教国にはいない。大体はメルヘン国にいるが、偶に科学国にもいる。感覚器が優れているものが多い。
・ドワーフは科学国に多く住む種族。手先が器用でパワータイプ。メルヘン国にもいる。魔術自体はそんなに得意ではないが、耐性は高め。短足で敏捷が低く、小柄。
・水生族は所謂人魚や魚人などの種族。人魚は人の間で観賞用のペット扱いされる事もある為、滅多にメルヘン国から出ない。水中では最強だが、地上では極端に動きが鈍くなる。
・ホビットは小型の妖精族。すばしっこく、いたずら好き。大人でも他種族からは子供に見える事が多い。適応力が高いのか、どの国にも住んでいるが、やはりメルヘン国に多い。
・ドラグーンは所謂竜人と呼ばれる種族。竜族だけあってプライドが高く、協調性の低いものが多い。能力は全般的に高めだが、魔法を使うのは苦手。
・魔族は魔力の扱いに長けた種族。人間との相性が格段に悪く、敵対関係に近い。その関係で、メルヘン国にしか住んでいない。完全なる魔術師タイプ。




