10、Endloss storys
Endlessではなく、End-loss
世界に溢れる物語の中から結末が盗まれてしまった。犯人は世紀の大泥棒、ケッサール。ケッサールから盗まれた結末を取り戻して、物語を元に戻さないと、その物語の世界が消えてしまう。探偵ミッケとレッコー警部の戦いが始まる。
推理パート→シューティング(戦闘)パート→パズルパート→推理パート・・・
ケッサール:世紀の大泥棒といわれた白兎。派手なパフォーマンスと犯行前に獲物の所に送りつけられる謎めいた予告状で有名。熱狂的なファンもいるらしい。他人を(肉体的には)傷つけないことを信条にしている。物語の結末を盗んだ理由は不明。女性に弱く、キザである。白がテーマカラーでマントも燕尾服もシルクハットも白系。モノクルで微妙に人相が隠れている。
ミッケ:ケッサールとは自他共に認める宿命のライバルである名探偵の黒猫。気まぐれで大食らいで食へのこだわりは半端ない。食べる割に太らない。痩せの大食い。特技はパチンコ。射程距離は30mくらい。天才タイプ。読書家。基本として自己中で、自分のためにしか動かないと公言している。大学教授をしているため、大抵教授と呼ばれる。大抵インバネスに鹿撃帽というシャーロックホームズみたいな格好をしている(コートの中はスーツ)。パイプの愛用者。
レッコー:ケッサールを目の敵にしている警察官(犬のおまわりさん)。ミッケとは幼馴染であり、長年迷惑をかけられてきた。真面目で秀才タイプ。本当はあまりミッケに関わりたくない(借りを作りたくないから)のだが、ケッサールがわざわざミッケにも予告状を送り付けるので、否応なく関わることになる。スーツに丸帽にトレンチコートのシェパード。
ドココ:自称・ミッケの助手の茶虎の子猫。どじっ子。目の付け所はいいが、ズレている。時々・・・否、度々突拍子のない事を言い出す。天真爛漫。一応女の子。スーツに蝶ネクタイでよく男の子と間違われる。表情豊か。
ER-3:ミッケのラボを管理している万能ロボ。超有能。だけどドココとはそりが合わないのか、会う度衝突する。丁寧口調。ミッケを尊敬している。昔、ケッサールに”心”を盗まれ、ミッケが取り戻したことがある。ミッケとの付き合いは長い。曲線を描くフォルムをしている。腕はしまうことが出来る。
レイサー:古物屋の若旦那。情報通。白兎。チューリップ帽にトンビ、袴という金田一耕介でも意識してるっぽい格好をしている。首から提げている懐中時計には文字盤がないが、さげ紐がついている側が下。めがね。キセル愛用者。
ピーコック:鳥(孔雀)型の郵便配達ロボ。エセ関西弁。首から提げた黒いカバンには見た目より沢山手紙が入る。
世界観:獣人たちが文明を築き上げた世界。街では高い建物が乱立し、飛行船が飛び交い、自動四輪車が行き交っている。ロボットは心を手に入れ、終焉を持つ命として機械の体で働いている。
主要な交通機関は飛行船、自動四輪の乗り合いバス。旧式のもので言えば”馬力”車、モノレール、ソリ、路面電車。
科学は大分発達しているが、見た目はレトロ。
プロローグ:いつもの通り、ラボの自室でのんびりと過ごしていたミッケの元に一通の手紙が届いた。ミッケの宿命のライバル、ケッサールが物語の結末を盗んでいるらしい。
「やれやれ、彼も物好きですね」ミッケは文句を言いつつも立ち上がった。
結末を失った物語は、やがて崩壊し、失われてしまう。ミッケは物語の世界を守るため・・・ひいては、自分の快適な読書ライフを守るため、ケッサールから物語の結末を取り戻すことを誓ったのであった。




