片思い
「私の夢は、綺麗な花嫁さんになることです。」
私、小さい頃の夢はそんな希望に満ちた大きな夢だった。
そんな私も、もう中学生。この夢は、さめた。
そう思っていた。
この恋をするまでは・・・○○○○○○○○○○○○
「おっはよ!昨日は、みんないい夢見た?」
「おはよ。今日も、元気でなによりダョ。亜美!」
「なんだよ!反応薄いナァー。そんなんだと、はげるぞ担任みたいに!!」
「悪かったな!!はげてて。」「あっ!すみません−。」
『亜美、馬鹿だろう?!』
「なんだよ!知ってたら、教えてよ!」
「バァカ!」
隣で、そんな声がした。
「えっ?」
「えっ?じゃねーよ!」
「なんで、いんの?」
「ハイ。そこうるさい!」
『すみません。』
「お前のせいで、怒られたじゃねーか!」
「ハァ!!あんたが、怒らせるからでしょ!」
「なんだよ!人が、せっかく来てやったのに!!」
「誰も、たのんでねぇーョ」「お前が、そんなんだから彼氏も、できないんダョ」
「よけいな、お世話だ!!早く出ていけ!」
「あぁ!出て行くよ!さようなら!」
「もう。戻ってくんな!」
バン!!!!!!
ドアが、おもっきりなった。その瞬間クラスが、静まり返った。
その彼の名は、竜峡神。
竜峡は、中1の時同じクラスになって、それから何かあると、一緒にされた。
それに、あいつは目立っている。まぁ、いわゆるヤンキーだ。髪の毛は、茶髪で金のメッシュが入っていてそれに、ピアスがごろごろついている。オシャレなのか、毎日ピアスが違う。
しかも、女の子にもてる!顔が、カッコイイからだとでも、私は認めない!!!だからまたこうと…………
「亜美!なんで、神君帰らせたの!」
「うちらの、アイドルに」
「ごめんナァ…」
「亜美。まぁ、とにかく、誤ってきな!」
「友子。それは、絶対ヤダ!」
「もとあと言えば、お前が原因を作ったんだろ!」
「デモ……………………」
「ハァ!亜美。うちの、いうことが聞けないの?!」
「友ねぇ行ってきます…」
「ハイ!行ってらっしゃい!」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇カンカン。階段を登って、屋上に行った。
ドアを開けると、竜峡の顔が見えた。
私は、心を落ちつかせて、ドアを開けた。
「竜峡…。」
返事が来ない。
返事の代わりに、寝息が聞こえた。
「ハァ…。」【竜峡!!!!!!!!】
「あぁー!?なんだ、お前かぁ?今度は、なんだぁ?あっち行けよ!」
「竜峡。ごめん……。
じゃあな。バイバイ!」
私は、おもいっきり階段を駆け降りた。
大きい足音と共に、端切れのいい、声が帰ってくる。【香川!!!!!!!!】そう、叫ばれた。
私が、振り向いたとたん、腕を掴まれた。
「なんで、急に誤るんダョ!」
「えっ…?」
私が、びっくりしているとホントに、小さな声で、言った。
「調子、狂うだろ!」
「はぃ?………………」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇それからあまり時間が、たたないうちに、私は竜峡に恋をした。
こうなることは、友子は前から知ってたみたいに、
「ふーん。」
と答えた。
その、竜峡というと。
私にかなり話しかけて来るようになった。
付き合ってる、という噂まで、たてられた。茶化されもした。
それでも、私は竜峡に恋をし続けた。
ただ、一人を思い続けた。竜峡神という男を。屋上に、竜峡を呼び出した。
私は、今の気持ちを伝えた。
「好き。」
竜峡は、照れ臭そうに
「返事は、今日の放課後でも、いい?」
と聞かれたので、
「うん。」
とこたえた。
ホントは、この時に今すぐと答えれば、よかったのかも、知れない。
その後、竜峡は帰って来なかった。
放課後、屋上で日がくれるまで、待った。
でも、来なかった。
帰ろうと、したときケータイがなった。友子からだった。友子は、用件だけを、伝えた。
「竜峡が………………………………………………………………………………………………………………死んだ。早く病院に来い!」
「えっ?」
私は、頭が狂った。
だって、あんなに笑ってたじゃん!?なんで死ぬの?もう、訳がわからなくて、病院に着いた時には、もう竜峡神は、息をしていなかった……………………。
悲しかった。さっきまでは笑ってたのに。私は、ナイフを持った。そして、自分の手首に切り付けようと、したとき竜峡の腕に、タトゥーがあった。
{亜美、一生愛!}
っと…。
それを、 見たとたん私は、泣き叫んだ。
そのあとに、竜峡は子供をかばって、死んだことが、わかった。
もう、そんなことは今と、なってはどうでもいい。
私は、多分一生片思いのままだ。
多分じゃない。
これから、ずっと私は、
竜峡神という男を、これからもずうっと、愛し続ける。
私の永遠の片思い。