毒林檎
「キス、してみるか?」
「え?!」
「はは、冗談だよ。」
「むーー!そういう冗談はやめて!本気にしちゃうでしょ!?」
「……そうだな。」
「じゃあ、頬に……」
「?!」
リリスはアルバートの頬にキスをした。するとみるみるうちにアルバートの姿が変わってゆく。
「?!?!」
「お、おい、いきなり何するだ!」
「?!?!」
リリスは目の前の光景に目を疑った。そこには美しい美青年が立っていたのだ。
「え、ええ?!」
「?」
「アル!アルバートなの?!」
「何を言って……?」
アルバートが鏡に映る自分をみる。
「呪いが、解けてる?!」
「へ?!じゃあ、それがアルバートの本来の姿?!」
「そう、みたいだ。」
「良かったね!」
「ああ、よかっ……」
しかし直ぐに元の姿に戻ってしまった。
「……呪いを解くにはきっと唇へのキスじゃないといけないんだろう。」
「残念だね。」
「いいさ。別に。」
「じゃあ、唇に」
「ダメだ。お前は俺以外を好きになるべきだ。俺のような野獣よりもっと別の人を探せ。」
「アル。私は!アルが好きだよ!呪いが一時的に解けたのだって好きだからで!」
「わかった!わかった!もう黙ってくれ!」
「アル……」
2人は相変わらずすれ違う。そうして次の日を迎えた。朝、リリスが起きると部屋の前に林檎が置いてあった。
「リリスへ昨日はごめん。お詫びにこれを食べて?アルバートより?」
見るからに怪しい林檎。しかし、アルバートのくれたものがダメなわけないと思い食べてしまった。リリスはその場に倒れ込む。
「リリス、朝食の時間……?!リリス?!」
アルバートはリリスが倒れているのを見て驚いた。そして直ぐにベッドへと運ぶ。
「リリス!どうした!リリス!」
声をかけるが返事はない。リリスの近くに落ちていた林檎を見る。
「これは!毒林檎だ!」
アルバートは急いで解毒方法を探す。しかし、毒を解毒する方法が分からない。なんとか林檎を吐き出させようドズルが上手くいかなかった。
「どうすれば!?」
「聞きたいかい?」
そこに老婆が現れた。
「お前は!イザベラ!」
「そう、イザベラだ。」
「お前の仕業だな!?」
「そうだよ。その子を助けたいかい?」
「当たり前だろ!」
「じゃあ、この薬を口移しして飲ませるといい。でも、この娘はお前の記憶を失う。どうする?」
「?!」




