懐くリリス
「おはよう!アル!」
「ああ、おはよう……」
森の城で目を覚ましたリリスはアルバートに挨拶する。
「アル!大好き!!」
リリスはアルバートに抱きついた。
「?!」
「もふもふー!」
「やめろ!それが淑女のすることか!?」
「淑女?」
「そうだ。お前は生贄なんだぞ?わかっているのか?!」
「わかってない!」
「なっ?!」
「アルったら細かい事は気にしなくていいのよ!それよりもっともふらせてーー!!」
「ぎゃーー?!」
リリスは遠慮なくモフる。
「いい加減にしろ!!」
「えー!」
「えーじゃない!!」
そういいながらアルバートは服を整える。
「それより食事にしよう。」
アルバートが食事を使用人に作らせる。そして、2人はテーブルについた。食事をする。アルバートはその見た目とは違い、美しい作法で食事を食べる。
「……」
「どうした?今更恐ろしくて声もでないのか?」
「アルって、綺麗だね。」
「は?!」
「アル、綺麗だよ!」
「!?」
アルバートの頬は赤く染まった。
「いいから早く食べなさい。」
「はーい。」
食事を終えるとアルバートは書斎に籠った。そんなアルバートにリリスは絡んでゆく。
「アルー!天気もいいから外で日向ぼっこしよー!こんな所に籠ってちゃだめだめ!」
「?!」
リリスは無理やりアルバートを庭に連れていく。
「よし!ここでいいかな!」
「お前、こんなところで寝たら……」
狼達が集まってきてしまった。
「きゃ!?」
狼達は2人を見ると襲いかかろうとする。アルバートは狼を軽くあしらった。狼達は逃げてゆく。
「だから言っただろ?怪我は?」
「ないよ……アル、ありがとう!」
そう言ってまたリリスはアルに抱きついた。
「全く……。」
アルバートは呆れかえるのだった。




