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第八十二話:アリアの激闘・灼熱の狂戦士

一方、アリアが目を覚ましたのは、灼熱の炎が燃え盛る円形の闘技場だった。観客席には無数の魔族たちが座り、アリアの姿を見て下卑た歓声を上げている。そして、闘技場の中央には、巨大な戦斧を肩に担いだ、筋骨隆々たる大男が立ちはだかっていた。その男こそ、魔王軍四天王の一人、「灼熱の狂戦士マグナス」だった。


「クハハハ! ようやくお目覚めか、光の聖剣の小娘! 俺の名はマグナス! この闘技場こそが、貴様の死に場所となる! 派手に散って、俺を楽しませてくれよォ!」


マグナスは、好戦的な笑みを浮かべ、アリアへと突進してきた。その戦斧の一撃は、大地を割り、灼熱の溶岩を噴出させるほどの威力を持っていた。


「ふざけないで! あなたのような野蛮な輩に、私が負けるはずがないわ!」


アリアはエクスカリバーを構え、マグナスの攻撃を紙一重でかわしながら反撃する。光の刃がマグナスの肉体に何度も叩きつけられるが、彼はまるで痛みを感じていないかのように、さらに攻撃の速度を上げてくる。


(なんてタフネスなの……! それに、この闘技場の熱気……長く戦えば、こちらが不利になるわ……!)


アリアは、冷静に戦況を分析しながらも、焦りを覚えていた。陽介や他の仲間たちとはぐれてしまい、一人で四天王と渡り合わなければならないという状況が、彼女に重くのしかかる。


「どうした、小娘! もう終わりか!? 光の勇者の末裔とやらも、所詮はこの程度か!」


マグナスはアリアを挑発し、さらに強力な炎の魔法を纏った戦斧を振り下ろしてきた。アリアは咄嗟にエクスカリバーで受け止めるが、その衝撃で吹き飛ばされ、闘技場の壁に叩きつけられてしまう。


「ぐっ……!」


口の中に鉄の味が広がる。意識が遠のきそうになるアリアの脳裏に、陽介の顔が浮かんだ。


(ヨウスケ……みんな……。私は、まだ諦めるわけにはいかない……! 彼が信じてくれた、このエクスカリバーの力を……!)


アリアは、最後の力を振り絞って立ち上がり、エクスカリバーを天に掲げた。聖剣は、アリアの強い意志に応えるかのように、これまでにないほどの眩い光を放ち始める。その光は、闘技場全体を照らし出し、マグナスの放つ灼熱の炎すらも押し返すほどの神々しさを宿していた。


「な、なんだその光は……!? まさか、聖剣の真の力が覚醒したというのか……!?」


マグナスが、初めて驚愕の表情を浮かべる。


「これが、光の勇者の力……そして、仲間たちとの絆の力よ! あなたの野蛮な炎では、私たちの希望の光を消すことはできないわ!」


アリアの瞳に、揺るぎない決意の光が灯る。灼熱の狂戦士との死闘は、新たな局面を迎えようとしていた。

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